この記事は IoT デベロッパー アドボケート、Dave Smith による Android Developers Blog の記事 "Android Things Developer Preview 7" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
本日(*原文公開当時)、Android Things の Developer Preview 7(DP7)をリリースいたします。Android Things は、Android デベロッパーがモノのインターネット(IoT)端末を構築できるようにする Google 製プラットフォームです。このプラットフォームは、動画やオーディオの処理、TensorFlow による端末上機械学習など、強力なアプリケーションもサポートしています。
最新のプレビューは Android 8.1 がベースとなっており、Google Play Services バージョン 11.8.0をサポートするようにアップデートされています。DP7 の詳しい内容については、リリースノートをご覧ください。ここでは、いくつかの重要な機能について紹介します。
Android Things Consoleにも新機能が追加され、プロトタイプから本番までのプロダクト管理が強化されています。
デベロッパーの皆さんから、たくさんのすばらしいフィードバックをいただいています。今回のリリースでは、数多く寄せられた問題に対応することに特に重点を置いています。
Android モバイル端末のユーザーは、Settings アプリから Bluetooth 端末とのペア設定や接続を行うことができます。Android Things を実行している IoT 端末では、同じ操作をプログラムから行う必要があります。新しい
昨年の Google I/O では、Android Things での Kotlin を使ったアプリ構築について紹介しました。Kotlin を使っているデベロッパーの皆さんのために、Kotlin 版の Android Things サンプルの公開を始めました。本日より、ボタンと LED のサンプルは Kotlin と Java の両方をダウンロードできます。近日中に、別のサンプルにも対応する予定です。
また、TensorFlow イメージ分類サンプルアプリを移行して、TensorFlow Liteライブラリを使うようにしました。これにより、事前トレーニング済みの TensorFlow モデルのサイズが 90% 以上小さくなり、イメージの分類に必要な時間も約 50% 短縮されています。
バグレポートや機能リクエストを送信し、フィードバックをお願いします。質問は、どんなものでもかまいませんので、Stack Overflowにお寄せください。Google+ の Google IoT デベロッパー コミュニティにも参加できます。これは、最新情報を入手したりアイデアを話し合うことができるすばらしいリソースです。皆さんが Android Things で作るアプリを楽しみにしています!
Reviewed by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team
本日(*原文公開当時)、Android Things の Developer Preview 7(DP7)をリリースいたします。Android Things は、Android デベロッパーがモノのインターネット(IoT)端末を構築できるようにする Google 製プラットフォームです。このプラットフォームは、動画やオーディオの処理、TensorFlow による端末上機械学習など、強力なアプリケーションもサポートしています。
最新のプレビューは Android 8.1 がベースとなっており、Google Play Services バージョン 11.8.0をサポートするようにアップデートされています。DP7 の詳しい内容については、リリースノートをご覧ください。ここでは、いくつかの重要な機能について紹介します。
コンソールの強化と端末のアップデート
Android Things Consoleにも新機能が追加され、プロトタイプから本番までのプロダクト管理が強化されています。
- プロダクト モデル:同じハードウェアのプロダクトに対して複数のソフトウェア バリエーションを作成し、それぞれのビルドやアップデートを独立して管理します。
- プロダクト共有:追加のユーザー アカウントに対し、指定されたプロダクトのモデル、ビルド、アップデートを参照および管理する権限を付与します。
- アナリティクス:プロダクトについて、端末のアクティベーションに関する指標やアップデートの統計を参照します。
- アップデート チャンネル:開発用やベータ版テスト用に、端末のグループにソフトウェア ビルドをデプロイします。現在使用されている本番端末に支障が出ることはありません。
UpdateManager
に追加された新しい API を使うと、端末ごとに異なるアップデート チャンネルに登録できます。アップデート チャンネルへの登録については、改訂された Device Updates API ガイドとコンソール ドキュメントをご覧ください。 デベロッパーからのフィードバックへの対応
デベロッパーの皆さんから、たくさんのすばらしいフィードバックをいただいています。今回のリリースでは、数多く寄せられた問題に対応することに特に重点を置いています。
- カメラがサポートする解像度の向上:アプリから、カメラ ハードウェアのネイティブのフル解像度で撮影できるようになります。
- MIDI サポート:アプリで MidiManager API を使って仮想 MIDI 端末を構築したり、外部 MIDI コントローラとインターフェースすることが可能になります。
- Android Things アプリのテスト性の向上:Peripheral I/O API で公開されるのが抽象クラスではなくインターフェースになったので、ローカルでの単体テストの際にオブジェクトをモックやスタブと入れ替える操作が簡単になります。
- 一貫性のある API 名:今回のリリースでは、全般的に一貫性のあるデベロッパー エクスペリエンスを提供するため、多くの既存の Android Things API クラスの名前が変更されています。改訂された API リファレンスを参照し、パッケージ名やクラス名がどのように変更されているかをご確認ください。
新しい Bluetooth API
Android モバイル端末のユーザーは、Settings アプリから Bluetooth 端末とのペア設定や接続を行うことができます。Android Things を実行している IoT 端末では、同じ操作をプログラムから行う必要があります。新しい
BluetoothConnectionManager
API を使うと、ペア設定や接続のプロセスをアプリから制御できます。詳しくは、新しい Bluetooth API ガイドをご覧ください。 サンプルのアップデート
昨年の Google I/O では、Android Things での Kotlin を使ったアプリ構築について紹介しました。Kotlin を使っているデベロッパーの皆さんのために、Kotlin 版の Android Things サンプルの公開を始めました。本日より、ボタンと LED のサンプルは Kotlin と Java の両方をダウンロードできます。近日中に、別のサンプルにも対応する予定です。
また、TensorFlow イメージ分類サンプルアプリを移行して、TensorFlow Liteライブラリを使うようにしました。これにより、事前トレーニング済みの TensorFlow モデルのサイズが 90% 以上小さくなり、イメージの分類に必要な時間も約 50% 短縮されています。
フィードバック
バグレポートや機能リクエストを送信し、フィードバックをお願いします。質問は、どんなものでもかまいませんので、Stack Overflowにお寄せください。Google+ の Google IoT デベロッパー コミュニティにも参加できます。これは、最新情報を入手したりアイデアを話し合うことができるすばらしいリソースです。皆さんが Android Things で作るアプリを楽しみにしています!
Reviewed by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team