この記事は Android プロダクト マネージャー、Jamal Eason による Android Developers Blog の記事 "Android Studio 3.1" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
![]()
Android Studio 3.1 が、安定したリリース チャンネルでダウンロードできるようになったことをお知らせします。今回のリリースで重点的に対応したのは、プロダクトの品質とアプリ開発の生産性に関する部分です。Android Studio 3.1 には、土台となる数多くの品質改善に加え、開発フローにぜひ組み込んでいただきたい新機能がいくつか追加されています。
Android Studio 3.1 で初めて導入される機能は、アプリのコードのパフォーマンスに関するボトルネックのトラブルシューティングに役立つ C++ のパフォーマンス プロファイラです。アプリで Room または SQLite データベースを使っている方のために、SQL の表やクエリを作成する文のサポートが改善されたコード エディタも追加されています。また、Kotlin コードの Lint サポートが改善されているほか、クイックブート搭載の Android Emulator がアップデートされており、テストも高速化できます。これらの機能のいずれかに興味があるという方や、Android Studio の次の安定版を探しているという方は、すぐに Android Studio 3.1 をダウンロードしてみてください!
Android Studio 3.1 の新機能の詳細については、重要なデベロッパー フローごとに分類された以下のリストをご覧ください。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
Android Studio 3.1 に含まれる主な新機能をまとめます。
開発
ビルド
テストとデバッグ
最適化
詳細は、リリースノートをご覧ください。
ダウンロード
以前のバージョンの Android Studio を使っている方は、すぐに Android Studio 3.1 にアップグレードできます。または、公式の Android Studio のダウンロード ページからアップデートをダウンロードすることもできます。
気に入った機能や問題点、新機能の提案などのフィードバックは大歓迎です。バグや問題を見つけた方は、ご遠慮なく問題を送信してください。Google+のページや Twitterで Android Studio 開発チームからの情報を常にチェックしてください。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team

Android Studio 3.1 が、安定したリリース チャンネルでダウンロードできるようになったことをお知らせします。今回のリリースで重点的に対応したのは、プロダクトの品質とアプリ開発の生産性に関する部分です。Android Studio 3.1 には、土台となる数多くの品質改善に加え、開発フローにぜひ組み込んでいただきたい新機能がいくつか追加されています。
Android Studio 3.1 で初めて導入される機能は、アプリのコードのパフォーマンスに関するボトルネックのトラブルシューティングに役立つ C++ のパフォーマンス プロファイラです。アプリで Room または SQLite データベースを使っている方のために、SQL の表やクエリを作成する文のサポートが改善されたコード エディタも追加されています。また、Kotlin コードの Lint サポートが改善されているほか、クイックブート搭載の Android Emulator がアップデートされており、テストも高速化できます。これらの機能のいずれかに興味があるという方や、Android Studio の次の安定版を探しているという方は、すぐに Android Studio 3.1 をダウンロードしてみてください!
Android Studio 3.1 の新機能の詳細については、重要なデベロッパー フローごとに分類された以下のリストをご覧ください。
Android Studio 3.1 の新機能
開発
- Kotlin Lint チェック -昨年、Android プラットフォームにおける Kotlin 言語の公式サポートが発表されてから、Android Studio で Kotlin 言語をサポートするための作業が続けられてきました。Android Studio 3.1 では、Lint コード品質チェックが強化され、IDE からだけでなくコマンドラインからもチェックを実行できるようになりました。Android Studio プロジェクトを開き、コマンドラインから
gradlew lint
を実行するだけです。詳細をご覧ください。

コマンドラインからの Kotlin Lint チェック
- データベース コードの編集 -Android Studio 3.1 では、Android プロジェクトでの SQL / Room Database コードのインライン編集がさらに簡単になっています。今回のリリースには、@Query宣言での SQL コード補完、SQL 文のリファクタリングの改善、プロジェクト全体を対象とした SQL コード ナビゲーションといった機能が搭載されています。詳細をご覧ください。

Room Database のコード補完
- IntelliJ プラットフォーム アップデート - Android Studio 3.1 には、IntelliJ 2017.3.3 プラットフォーム リリースが含まれています。これには、新しい Kotlin 言語のインテンションや、SVG イメージ プレビューのビルトイン サポートなど、さまざまな新機能が搭載されています。詳細をご覧ください。
ビルド
- D8 dex コンパイラー -D8 が Android Studio 3.1 のデフォルト dex コンパイラとなります。以前の DX コンパイラーに代わる D8 では、dex 処理が APK のコンパイル手順内で行われます。そのため、アプリサイズの縮小やデバッグ時の厳密なステップ実行が可能になり、多くの場合、ビルドも早くなります。gradle.properties で
android.enableD8
フラグを指定していないか、指定している場合はtrue
に設定されていることを確認してください。詳細をご覧ください。
- 新しいビルドの出力ウィンドウ - Android Studio 3.1 ではビルドの出力ウィンドウが更新され、ビルドのステータスやエラーが新しいツリービューの形で整理されるようになります。この変更により、以前の Gradle 出力も新しいウィンドウに統合されます。詳細をご覧ください。

新しいビルドの出力ウィンドウ
テスト
- クイックブート -クイックブートを使うと、Android Emulator セッションを 6 秒未満で再開できます。Android Emulator の起動の遅さは、皆さんからお聞きしていた大きな問題でした。それを解決するのがクイックブートです。物理 Android 端末と同じく、エミュレータも最初はコールドブートが必要になりますが、以降の起動は高速です。この機能は、デフォルトですべての Android Virtual Device で有効になっています。さらに、今回のリリースでは、いつクイックブートを利用するかを細かく制御できるようになっています。また、エミュレータの設定ページから、クイックブートの状態をオンデマンドで保存することも可能です。その他の主要な Android Emulator 機能の詳細をご覧ください。

クイックブートのオンデマンド設定
- システム イメージとフレームレス端末スキン - 最新版の Android Emulator では、API 24(Nougat)から API 27(Oreo)までのエミュレータ システム イメージで Google Play Store と Google API がサポートされます。また、P Developer Preview もサポートされます。さらに、端末エミュレータのスキンが更新され、新しいフレームレス モードで動作するようになります。このモードは、アプリで 18:9 のアスペクト比の画面や Android P Developer Preview の DisplayCutout API のテストを行う際に便利です。詳細をご覧ください。

Android Emulator のウィンドウ フレームレス モード
最適化
- C++ CPU プロファイリング -昨年、Android Studio 3.0 で、アプリの CPU、メモリ、ネットワーク アクティビティを計測できるまったく新しい Android プロファイラ群がリリースされました。Android Studio 3.1 では、Kotlin および Java 言語によるアプリのコードのパフォーマンス プロファイリングに加え、C++ コードのプロファイリングも行えるようになっています。C++ プロファイラは simpleperfをバックエンドとして利用しており、C++ メソッド トレースを記録できます。詳細をご覧ください。

C++ CPU Profiler
- Network Profiler のアップデート: スレッドとネットワーク リクエスト -アプリのネットワーク トラフィックの分析に役立ててもらうため、マルチスレッド ネットワーク トラフィックを調査できる Network Thread ビューと、時系列でネットワーク リクエストの詳細を確認できる Network Request タブが新しく追加されています。このような Network Profiler のアップデートにより、個々のスレッドやネットワーク リクエストからネットワーク コールスタックまで、すべてのネットワーク トラフィックをトレースできる新たなツールが利用できるようになります。詳細をご覧ください。

スレッドがサポートされた Network Profiler
Android Studio 3.1 に含まれる主な新機能をまとめます。
開発
- Kotlin の Lint チェック
- データベース コードの編集
- IntelliJ プラットフォーム アップデート
ビルド
- D8 dex コンパイラー
- 新しいビルドの出力ウィンドウ
テストとデバッグ
- Android Emulator のクイックブート
- API 27 搭載の Google Play エミュレータ システム イメージ
- Android Emulator のウィンドウ フレームレス モード
最適化
- C++ Profiler
- Network Profiler - スレッドのサポート
- Network Profiler - リクエストのサポート
詳細は、リリースノートをご覧ください。
スタートガイド
ダウンロード
以前のバージョンの Android Studio を使っている方は、すぐに Android Studio 3.1 にアップグレードできます。または、公式の Android Studio のダウンロード ページからアップデートをダウンロードすることもできます。
気に入った機能や問題点、新機能の提案などのフィードバックは大歓迎です。バグや問題を見つけた方は、ご遠慮なく問題を送信してください。Google+のページや Twitterで Android Studio 開発チームからの情報を常にチェックしてください。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team