Quantcast
Channel: Google Developers Japan
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2207

2018 年の Google Play プロテクト: Android ユーザーの安全を確保する新しいアップデート

$
0
0
この記事は Android セキュリティ & プライバシー チーム、Rahul Mishra、Tom Watkins による Android Developers Blog の記事 "Google Play Protect in 2018: New updates to keep Android users secure" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。



2018 年、Google Play プロテクトは日々 500 億を超えるアプリをスキャンし、有害な動作を探しました。そのおかげで、Google Play を実行している Android 端末は、利用できるスマートフォンの中でも特に安全です。
Android 端末は、ユーザー補助機能、Google アシスタント、Digital Wellbeing、Family Link などを通して、人々の生活を本質的に改善できます。しかし、そのためには、長期にわたってユーザーの信頼を得られるほど安全で安心できるものでなければなりません。Google Play プロテクトの理念はそこにあります。Google Play プロテクトのこの 1 年の成果が私たちの励みになっています。



Google Play プロテクトについての復習

Google Play プロテクトは、Google Play ストアがインストールされているすべての端末を、有害な可能性があるアプリ(PHA)から確実に保護するために使われている技術です。これは、アナリストが Play ストアで公開されるアプリを詳しく調べるのを助ける巨大なバックエンド スキャン エンジンと、アプリやユーザーの端末をスキャンして PHA を封じ、ユーザーに警告するビルトイン保護機能で構成されています。
この技術は、Android エコシステムに存在する 20 億台以上の端末を日々保護しています。


新着情報

デフォルトでオン
セキュリティとは、ユーザーが見つけてきて有効にしなければならない機能ではなく、あらゆる端末に組み込まれるべき機能だと考えています。最高のセキュリティ機能が動作していれば、ほとんどのユーザーはその存在に気づくことはないでしょう。その目標達成に向けて、Google Play プロテクトがデフォルトで有効化され、新しい端末がすべて最初から保護されるようになることをお知らせします。ユーザーには Google Play プロテクトが動作していることが通知され、希望する場合はオフにするオプションも提供されます。




珍しい新規アプリ
Android は、たくさんのユーザーによってさまざまな方法で利用されています。このエコシステムは、それと同じくらい多様なアプリがなければ、現在のように強力で活発なものにはなっていなかったでしょう。ただし、新しいアプリのインストールにはリスクが伴います。特に、未知のソースから入手したアプリではそれが顕著です。

昨年には、ユーザーが Android エコシステム内でほとんどインストールされていない新しいアプリや珍しいアプリをインストールすると、通知が表示されるようにする新機能をリリースしました。このような状況が発生するとユーザーに警告が表示されるので、このアプリを信じるかどうかを判断することができます。また、このインストール元は注意して確認すべきであることもわかります。Google がアプリを完全に解析して有害ではないと判断すると、通知が表示されることはなくなります。2018 年には、この警告が 1 日当たり 10 万回ほど表示されています。

コンテキストがすべて: 起動時にユーザーに警告
脈絡なく突然に表示されるアラートは、誤解を生みがちです。多くの場合、ユーザーは通知を読まずにクリックして消し、元の画面にできるだけ早く戻ろうとします。適切なタイミングで状況に応じたアラートを表示することは、ユーザーに価値を提供する上で重要なことです。先日、Android Oreo で初めて導入されたセキュリティ機能を有効化しました。これは、ユーザーが端末で有害な可能性があるアプリを起動しようとしている場合に、警告を表示するものです。



この新しい警告ダイアログは、ユーザーがどのアプリを起動しようとしているか、なぜそれが有害だと考えられるか、アプリを起動するとどうなる可能性があるかについて、前後関係の中で情報を表示してくれます。また、次にどうすべきかについて、わかりやすいガイドも合わせて表示されます。このコンテキスト内ダイアログによって、たまたまアラートを見逃してしまったユーザーも確実に保護されます。

アプリの自動無効化
Google Play プロテクトは長きにわたり、ユーザーの端末上に存在するほとんどの有害なアプリを自動的に無効化し、被害が発生しそうな場合にそれを防いできました。
2018 年には、Google Play からインストールし、その後 Play のポリシー(例: プライバシー、誤解を生じさせる動作やコンテンツ)に違反していることがわかったアプリにも、この機能の対象を拡大しています。こういったアプリは、公開が停止され、Google Play ストアから削除されます。

これによってユーザーの端末からアプリが削除されることはありませんが、意図せずアプリを開いてしまうことがないように、ユーザーには通知されます。通知を受けて、アプリを端末から永久に削除することも可能です。
Android エコシステムを安全に保つことは、楽な仕事ではありません。しかし私たちは、Google Play プロテクトがユーザーの端末やデータを守り、Android を Android たらしめている自由や多様性、オープンさを保つ重要なセキュリティ層であると固く信じています。


謝辞: この投稿は、Meghan Kelly および William Luh の寄稿を元にしています。

Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2207

Trending Articles