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Local Home SDK デベロッパー プレビュー

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この記事は Toni Klopfenstein による Google Developers Blog の記事 "Developer Preview of Local Home SDK" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

 投稿者: Toni Klopfenstein


先日の Google I/O では、新しい Local Home SDK を少しだけお見せしました。この SDK には、スマートホーム統合を強化する一連のローカル テクノロジーが含まれています。本日より、Local Home SDK がデベロッパー プレビューとして公開されます。私たちは、GE、LIFX、Philips Hue、TP-Link、Wemo[1] などのパートナーと連携し、懸命にこのプラットフォームのテストを行ってきました。そして今回、Google アシスタントにスマート端末を接続するテクノロジーを追加できることをうれしく思います。

図 1: ローカル実行パス


デベロッパーは、既存のスマートホーム プラットフォームをベースに、この SDK を使って Google Home スマート スピーカーや Nest スマート ディスプレイによるローカル実行パスを構築できます。それにより、スマート端末とアシスタントとの密接な統合が実現します。スマート スピーカーやスマート ディスプレイ上で JavaScript を動作させることで、新しいスマート端末や既存のスマート端末を制御するビジネス ロジックを実行できるので、遅延を減らし、高い信頼性を実現して、ユーザーにメリットをもたらすことができます。

動作の仕組み

SDK には、2 つの新しいインテントIDENTIFYREACHABLE_DEVICESが導入されています。ローカル ホーム プラットフォームは、mDNS、UDP、UPnP を使ってユーザーのホーム ネットワークをスキャンし、アシスタントに接続されているスマート端末を検出します。そして、IDENTIFYを呼び出し、端末 ID がおなじみの Smart Home API の SYNCインテントから返される端末 ID と一致することを検証します。検出した端末がハブまたはブリッジだった場合は、REACHABLE_DEVICESが呼び出され、ハブはローカル通信のプロキシ端末として扱われます。Google Home から端末へのローカル実行パスが確立すると、ホームグラフの端末プロパティが更新されます。



図 2: それぞれの実行パスに使われるインテント


ユーザーがローカル実行パスを持つスマートホームの Action を呼び出すと、アシスタントはデベロッパーのクラウド フルフィルメントではなく、Google Nest 端末に EXECUTEインテントを送ります。デベロッパーの JavaScript アプリが起動し、そのアプリが Local Home SDK を呼び出し、TCP、UDP ソケット、HTTP/HTTPS リクエストのいずれかを使ってスマート端末に制御コマンドを送ります。クラウドではなくローカル実行をデフォルトにすることで、ユーザーのリクエストに迅速に対応できます。ローカル実行が失敗した場合、実行リクエストはクラウドパスに送られます。この冗長性により、リクエストが失敗する可能性を最低限に抑えることができるので、全体的なユーザー エクスペリエンスが向上します。

他にも、Local Home プラットフォームには次のような機能があります。
  • 2 段階認証を有効化することなく、Wi-Fi 対応の端末タイプ端末特性をすべてサポート
  • ユーザーがアクションを行わなくても、すべての端末で Local Home を利用可能
  • 検出プロトコルとホストする JavaScript アプリの URL を Actions コンソールから簡単に設定

図 3: Actions コンソールの Local Home 設定ツール


JavaScript アプリは端末上でテストできるので、デベロッパーは Chrome Developer Consoleなどのおなじみのツールを使ってデバッグできます。また、Local Home SDK は既存のスマートホーム フレームワークと連携して動作するので、新しいアプリはスマートホーム用テストスイートを使って自己検証することもできます。

使ってみる

Local Home プラットフォームの詳細については、API リファレンスをご覧ください。また、デベロッパー ガイドサンプルを参考にして、ローカル実行を試してみてください。スマート端末を Google アシスタントに接続する方法など、汎用的な情報については、スマートホームのドキュメントにアクセスするか、今年の Google I/O でお話ししたスマートホーム向けのローカル テクノロジーについて確認してください。
フィードバックは、バグトラッカーから送ることができます。または、/r/GoogleAssistantDevからコミュニティにお知らせいただいても構いません。ディスカッションを整理するために、投稿には local-home-sdk タグを付けてください。

[1] 米国内でのみ販売される製品も含まれています

Reviewed by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations TeamJohan Euphrosine - Developer Relations team


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