この記事は Maps Support Program Manager である Mery Pardo の記事 "15 Google Maps Platform best practices" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
次の 15 年もコラボレーションしていけることを願って、Google Maps Platform 利用に関する 15 のベスト プラクティスをまとめました。皆様のプロジェクトや事業の構築に役立てば幸いです。
1.API キーを安全に利用する
API キーのセキュリティを設定することで、Google Maps Platform を安心して利用することができます。作成するすべてのキーに利用目的に応じた制限をかけることを推奨します。API キーのセキュリティ設定方法については、こちらの開発者向けドキュメントをご覧になるか、動画をご覧ください。
2. 予算アラートと割り当てを設定する
次回の請求書を見て仰天することがないよう、予算を設定しておきましょう。予算を設定しても、API 利用が中断されることはありません。設定した閾値を超えて使用するとアラートが送信される仕組みになっています。予算アラートに関するルールを設定して、予算に対する現時点までの支出額を追跡することも可能です。予算管理に関して詳しくは、こちらをご覧ください。
予算を超過しないよう確実にコントロールするもう 1 つの方法は、割り当てを設定することです。割り当て制限とは、プロジェクトが API ごとに作成できるリクエストの数の上限を決めることで、1 日あたり、1 秒あたり、1 秒あたりのユーザー数などのパラメータが設定可能です。詳しくは、このガイドまたは動画をご覧ください。
3. 詳しいドキュメントを参照する
ドキュメントは利用を始める際の情報として役立ちます。よくある質問は、ユーザーから最も頻繁に寄せられる質問に詳しく答えています。Google Maps Platform API や SDK のすべての機能に関して、詳細な説明と参考文献を提供しています。
4. コミュニティ主導のヘルプを活用する
StackOverflowにあるアクティブな Google Maps Platform の開発者コミュニティなど、コミュニティ主導型のサポートも活用できます。ここは、アプリケーションの開発、デバッグ、メンテナンスに関する技術的質問をするのに最適な場所です。
5. 必要な時はエキスパートのサポートを受ける
Google Maps Platform のエキスパートによる顧客サポートを活用することも可能です。ケースを報告するには、Google Cloud Platform Console の Google Maps Platform サポート ページにアクセスし、上部のドロップダウン メニューから、質問に関連性のあるプロジェクトを選択するだけです。平日なら重要度 1 の質問には 1 時間以内の回答、重要度の低い問題には 24 時間以内の回答を期待できます。
6. 自分自身や他の開発者のために問題を報告する
Issue Trackerに、既出および報告済みの問題のリストを作成して更新しています。ここでは、報告済みのバグや、機能へのリクエストが閲覧できると共に、チームが問題を調査できるように新たにコメントを追加できます。まずは Issue Tracker にリクエストを送信してください。サンプルのコードやスクリーン ショットも送信していただけると、問題を特定して速やかに回答するのに役立ちます。
7. Google Maps Platform を改善するため、機能に関するアイデアを共有する
Google Maps Platform を使用していて、より使い易く高品質なものにするための追加機能を思いついた場合、Issue Trackerにアイデアを投稿することができます。
8. プロジェクトに複数のチームメンバーを追加する
プロジェクトに複数のチームメンバーを追加し、Google Cloud Platform の組織リソースを使うことを検討してください。組織変更があっても、常に適切な責任者がアサインされ続けるようになります。
9. Google Maps Platform からのアップデートに登録する
Google Maps Platform の API のアップデート、サービス利用規約の変更のお知らせを受け取る他、ポータルで予定を組んだメンテナンス作業のウィンドウをサポートする等、さまざまなことができます。メール通知グループに登録して、一括窓口からすべてのアップデートを受け取ってください。万一サービス中断が発生した場合、Google Cloud Console の Maps Support にバナー メッセージが表示されるので、リンクをクリックすれば、リアルタイムに問題の状況を見ることができます。
10. Google Maps Platform クレジットを申請する
申請要件を満たす組織は、Google Maps Platform クレジットを申請して取り組みへの助成を得ることができます。非営利、スタートアップ、クライシス レスポンス、報道機関のいずれかに該当する場合、この制度を活用できる可能性があります。申請要件と申請方法についての詳細は、公共プログラムについてのページをご覧ください。
11. ソーシャル メディアでフォローしてチュートリアル、ニュースなどを受け取る
Google Maps Platform の YouTube チャンネルに登録して、役立つチュートリアル、製品デモ、ユーザー投稿のストーリーなどを視聴してください。また、Twitter でフォローして最新ニュースを受け取ってください。
12. Google Maps Platform のオープンソースなユーティリティ ライブラリを使う
SDK と API に加えて、JavaScript、Android、iOS、Node.jsなど各種 OS 対応のオープンソースなユーティリティ ライブラリを提供しています。これらのライブラリを使えば、マーカー クラスタリング やヒートマップ作成などの役立つ追加機能が利用できます。
13. GitHub をチェックする
Google Maps Platform GitHub orgには、最初に役立つ情報の他、便利に使えるオープンソースのサンプル アプリやライブラリが満載です。プル リクエストも大歓迎ですので、私たち同様オープンソースが好きな方からの投稿をお待ちしています!
14. 新機能を試してみる
皆さんが簡単に機能実装できるように、コンスタントに新機能をリリースするとともに、製品の品質改善を図っています。最新ツールと機能を使って、ユーザーのエクスペリエンスを常に改善していきましょう。最新機能について詳しくは、こちらをご覧ください。
15. 実装を最適化する
パフォーマンス改善からコスト削減まで、戦略の完全なリストを見たい方は、最適化ガイドをご覧ください。 現実世界のゲーム構築、ウェブサイトに店舗検索機能を追加、必需品目を提供するプラットフォームを強化する事例など、ベスト プラクティスから目的達成の方法を学べるので、ユーザーにとって快適なサービスを構築することに集中できます。
Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。
Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Google Maps テクニカル アカウントマネージャ