この記事は Krish Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 "Tips for getting your app approved for background location access" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは、ユーザーのプライバシーを守るため、データアクセスにおけるユーザーコントロールと透明性を向上させる努力を重ねています。ユーザーからは一貫して、位置情報データに対する制御を強化して欲しいという声が寄せられています。そこで今年は、いくつかのプライバシーの改善策についてお知らせしました。たとえば、Google Play の位置情報アクセス許可ポリシーを改定し、Android 11 で位置情報のアクセス許可制御を強化しました。
バックグラウンドでの位置情報への不必要なアクセスを避けるため、改定したポリシーでは、アプリのコア機能に不可欠で、ユーザーに明らかなメリットを提供する場合に限り、アクセスが許可されます。バックグラウンド位置情報をリクエストするアプリの多くは、実際にはその情報を必要としないことがわかっています。この機能を削除するか、フォアグラウンドに変更すれば、アプリの電池効率向上に繋がりますし、位置情報を共有したくないユーザーから低評価を受けてアプリの評価が低くなることも回避できます。
バックグラウンド位置情報データを使っているアプリを Google Play に公開し続ける、または新規に公開するためには、必要情報をフォームに入力して審査を受け、2021 年 1 月 18 日までに承認を得る必要があります。ただし、2020 年 4 月 16 日より前に初公開されたアプリの手続きの期限は、2021 年 3 月 29 日となっています。
アプリの審査を円滑に進めるためのヒント
- アプリの複数の機能でバックグラウンド位置情報を使っている場合は、ユーザーに最もメリットを提供できる機能を 1 つ選び、(フォアグラウンドでなく)バックグラウンド位置情報が必要な理由と、その使用方法を詳しく記述してください。詳しくはこちらをご確認ください。
- ユーザーがアプリ内でどのように位置情報へのアクセスを許可し、位置情報を使用した機能を有効化して、その機能を利用するのかがわかるような短い動画を含める必要があります。動画でこれが説明されていない場合や、動画へのリンクにアクセスできない場合、リクエストは承認されません。動画は YouTube か Google Drive にアップロードすることをお勧めします。
- アプリ内で明確な開示を行い、どのデータがどのように使用されるのかをユーザーに説明することを忘れないようにしましょう。詳しくはこちらの動画(英語)をご覧ください。
- プライバシー ポリシーが明確に表示され、位置情報データの使用方法が詳しく書かれていることをご確認ください。詳しくはこちらのサポートページをご覧ください。
参考情報
詳しい内容をご説明している動画(英語)と Google Play Academy の無料のトレーニング コース(英語)を作成しました。アプリで必要なアップデートを行う際にぜひご確認ください。プライバシーに関するベスト プラクティスと技術情報もご覧ください。コードでバックグラウンド位置情報を使っている可能性がある部分を特定する方法を確認できます。
Google Play をユーザーのプライバシーを尊重するアプリとプラットフォームを構築するため、ご理解とご協力をよろしくお願いします。