[この記事は Wayne Piekarski、デベロッパー アドボケートによる Android Developers Blog の記事 "Interactive watch faces with the latest Android Wear update" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Android Wear チームは、対話型ウォッチフェイスのサポートを含む新しいアップデートをリリースしました。ウォッチフェイスへのタップを検出して、アプリを開くことなく、情報を素早く表示できるようになりました。これにより、ウォッチフェイスをより魅力的で興味深いものにする新しい機会が生まれます。たとえば、次の Pujie Blackのウォッチフェイスのアニメーションでは、カレンダー インジケーターにタップすると、その日の予定が表示されるようにウォッチフェイスが素早く変わり、ウォッチフェイスがより便利で魅力的になることが示されています。

対話型ウォッチフェイスの API
対話型ウォッチフェイスを作成するための最初のステップは、ウェアラブル端末サポート ライブラリのバージョン 1.3.0 を使用するように build.gradle をアップデートすることです。その後、setAcceptsTapEvents(true) を使用して、ウォッチフェイス スタイルで対話型ウォッチフェイスを有効にします。setWatchFaceStyle(newWatchFaceStyle.Builder(mService)タップを認識するには、次のメソッドをオーバーライドします。
.setAcceptsTapEvents(true)
// other style customizations
.build());
@Overrideユーザーが最初に画面をタップすると
publicvoid onTapCommand(int tapType,int x,int y,long eventTime){}
TAP_TYPE_TOUCH
イベント、ユーザーが指を離すと TAP_TYPE_TAP
イベント、およびユーザーが画面をタップしたまま指を動かすと TAP_TYPE_TOUCH_CANCEL
イベントを受け取ります。このイベントには、タップ イベントが発生した位置の (x、y) 座標が含まれています。他の操作 (スワイプ、長押しなど) は、Android Wear システムのユーザー インターフェースが使用するために予約されていることに注意してください。ポイントは、既存のウォッチフェイスにインタラクションを追加するのは非常に簡単であり、コードを数行追加するだけで行えることです。完全な実装が示されるように WatchFaceのサンプルをアップデートし、API を詳細に説明しているデザインおよび開発のドキュメントをアップデートしました。
LG G Watch R に Wi-Fi を追加
また、このリリースでは、LG G Watch R に Wi-Fi サポートが追加されました。Wi-Fi サポートは多くの Android Wear を搭載した時計ですでに使用可能であり、時計を Bluetooth で直接接続する必要なく携帯端末とやり取りできます。このため、携帯端末を家に置いてきても Wi-Fi があれば、時計を使用して、通知の受信、メッセージの送信、メモの作成、または Google の検索を行うことができます。開発者として、アプリケーションが Android Wear を搭載した任意の種類の時計と動作するように (Wi-Fi がない場合でも)、Data APIを使用してやり取りを抽象化する必要があります。既存の時計へのアップデート
Android Wear のこのアップデートは、アップデートされた無線配信 (OTA) 経由で、近いうちに Android Wear を搭載したすべての時計に展開される予定です。ウェアラブル端末サポート ライブラリのバージョン 1.3 は、タップ操作の実装を提供するとともに、アップデートされていないデバイスで引き続き動作するようにデザインされています。ただし、タップのサポートはアップデートされたデバイスでのみ動作するため、OTA のリリースの完了が Android Wear Developers Google+ コミュニティで発表されるまで、Google Play でアプリをアップデートするのはお待ちください。すぐにリリースしたいが、タップ操作が使用可能かどうかをチェックする必要がある場合は、次のコード スニペットを使用できます。PackageInfo packageInfo =PackageManager.getPackageInfo("com.google.android.wearable.app",0);
if(packageInfo.versionCode >720000000){
// Supports taps - cache this result to avoid calling PackageManager again
}else{
// Device does not support taps yet
}
Android Wear の開発者はこのプラットフォームのために多数の驚くべきアプリを作成しており、あなたが作成した対話型ウォッチフェイスが発表されるのを楽しみにしています。アイデアの参考にしたい場合、または単に新しいウォッチフェイスを探す場合は、Google Play の対話型ウォッチフェイスのコレクションを参照してください。
Posted by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team