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Google I/O 2016: 開発、成長そして収益化

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[この記事は Jason Titusデベロッパー プロダクト グループ、副社長による Google Developers Blog の記事 "Google I/O 2016: Develop, Grow & Earn" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

本日(*原文公開当時)、 初開催から10 年を迎えた デベロッパーイベント Google I/O をスタートしました。会場の Shoreline Amphitheatre には 7,000 人以上のデベロッパーの皆様にお集まりいただき、I/O ライブストリームを通じて、世界中から数多くの方々にご参加いただきました。基調講演においては、Android、iOS、モバイル端末向けウェブといったデベロッパーの皆様のためのツールを多数披露させていただきました。ユーザー エクスペリエンスを向上させた機械学習の威力や、高品質のモバイル バーチャル リアリティを実現するプラットフォームを体感していただけたのではないかと思います。

3 日間のイベントでは、引き続き、高品質のアプリを構築するための「開発」、高品質を求めるユーザーを見つけ、満足度を高めてビジネスを成功に導くための「成長と収益化」、そして、新たなプラットフォームや将来の成長のためのヒントを提供する「次の一手」といった、皆様の関心の高い分野を重点的に取り上げます。

Firebase による開発、成長と収益化

そうした主要テーマを形にしたのが、今回リリースした Firebase です。基調講演でご説明したとおり、私たちは モバイル端末用のバックエンドだった Firebase の機能を大幅に拡張し、モバイル端末分析や成長ツール、クラッシュ レポートといった真新しい機能を盛り込みました。Firebase は、アプリ開発、ユーザー数の増加、収益化を支援する、15 の統合機能の一式です。中心には、一から再構築した新たなモバイル端末分析ツール、Firebase Analyticsがあります。使用は無料、無制限ながら、10 年の歴史を持つ Google Analytics で培われた経験を活かし、アプリ独自のニーズに合わせてデザインされています。


I/O で紹介されたその他の主なデベロッパー向け情報:


開発
  • Android N Developer Preview 3— パフォーマンスと生産性、セキュリティ向上に注力した Android N の新リリースをご覧ください。さらに機能が向上した Android N は現在、主な携帯端末およびタブレットでテストできます。
  • Android VR— Android N では、全 Android スタックに手を加え、モバイル端末上でより高品質のバーチャル リアリティを体験できるようにしました。 
  • Android Studio 2.2 Preview— 新たなプレビューでは、スピードと高度な機能、そして Android プラットフォームのサポートに注力しています。今回のメジャー アップデートには、一から再構築した多機能のレイアウト デザイナーも含まれます。 
  • Android Wear 2.0: 2 年前に Google が Android Wear を発売して以来、最大規模のプラットフォーム アップデートが行われたデベロッパー プレビューです。このプレビューには、新しくなったデザインのガイドラインと API が含まれており、ウォッチ フェイス、メッセージおよびフィットネス機能をさらに向上できるようになります。時計上のアプリが単独で動作するようになり、直接クラウド ネットワークにアクセスします。 
  • Recording API: Android TV アプリのデベロッパーやコンテンツ プロバイダの皆様は、ライブ チャネルで記録機能を使用できるようになります。
  • Google Play サービス 9.0 — Firebase に加え、次期リリースでは広告や Nearby、そして Play Game サービス用の API のアップデートも含まれています。
  • Android Pay API— モバイル端末向けウェブ、Instant Apps、Save to Android Pay、発行会社用 API などの新たなツール セットです。「Android Pay everywhere: New developments(Android Pay をあらゆるところで: 新サービスの紹介)」セッションにて、さらに詳しくお話します。
  • Progressive Web Apps— モバイル端末向けウェブサイトをアプリのように構築する新しい機能です。ネットの接続状況が悪くても信頼性のある動作を実現し、通知を送信してユーザーを再びエンゲージさせることができます。
  • 資格情報 API — 最新バージョンの Chrome では、Credential Management API がサポートされるようになり、ユーザーのサインイン操作を改善するために、サイトがブラウザの資格情報マネージャーと連携できます。この API を使うと、ユーザーは 1 回のタップでサインインでき、ユーザーがサイトに再びアクセスした場合には、自動的にサインインします。
  • Accelerated Mobile Pages— AMP プロジェクトとは、サイト運営者がモバイル端末に最適化したコンテンツを作成して、場所を問わずコンテンツがすぐに読み込まれるようサポートする、オープンソースの取り組みです。ぜひご覧ください。

成長と収益化
  • 世界の Google Play ユーザーにアプローチする— デベロッパーのビジネスの成長を支援する新しい強力なツール、Play Store が提供するベータ版テスト(新しい Early Access セクションを含む)に参加してください。複雑なタスクの解決に役立つさまざまな補完アプリを入手したり、リリース前レポートによって実際のデバイス上のアプリの動作を確認したり、レビューやユーザー獲得に役立つインサイトやベンチマーク情報を得てください。また、アプリの統計情報を監視したり、新しい Play Console アプリ上でアップデートが配信可能になったときに通知を受信したりすることもできます。
  • Android Instant Apps— Android Instant Apps なら、ユーザーはアプリをインストールしなくても、リンクをタップするだけで起動できます。Instant Apps は Android Jelly Bean 以降のバージョンと互換性があるため、10 億人以上のユーザーにリーチできます。Google は少数のデベロッパーと連携し、今後徐々にアクセスを増やしていく予定です。
  • Building for billions— 世界中で 10 億人以上の Android ユーザーに向けたアプリとビジネスの最適化を支援する、新たなリソースです。
  • ユニバーサル アプリ キャンペーン— 昨年 Google は、ユニバーサル アプリ キャンペーンを発表しました。このシンプルかつ強力な方法によって、Google Play、検索、YouTube、そして Google Display Network を通して数十億のユーザーにアプリを紹介できます。この成功を踏まえて対象を iOS にまで拡大し、デベロッパーがインサイトを活用して生涯価値を最適化できるようにしました。新しいアプリのベストプラクティスをご覧ください。

次の一手:
  • Awareness API: 今回発表する新しい統合型認識プラットフォームによって、システムの健全性を保ちつつ、アプリがユーザーのあらゆる状況を認識できるようになります。「Introducing Awareness API: an easy way to make your apps context aware(Awareness API の導入: アプリで容易に状況を認識)」セッションで詳細をご紹介します。 
  • Daydream — 「VR at Google(Google の VR)」セッションでは、デベロッパーの皆様が Daydream アプリの構築を始める方法について詳しくご説明します。「VR at Google (Google における VR )」をご覧ください。
  • Chromebooks — Chromebooks の何が新しくなったのか、担当チームが直接説明いたします。
  • モバイル端末向けウェブ— Google がデベロッパーとユーザーのために、モバイル端末向けウェブの操作性の改善に向けて取り組んでいることを発表します。


Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

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