Quantcast
Channel: Google Developers Japan
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2209

Firebase Test Lab for Android のご紹介

$
0
0
[この記事は Doug Stevenson、デベロッパー アドボケート、Ahmed Gad、プロダクト マネージャーによる The Firebase Blog の記事 "Introducing Firebase Test Lab for Android" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]




Doug Stevenson
Doug Stevenson
デベロッパー アドボケート


ユーザー基盤を拡大し、顧客満足度を高めて収益を増やすには、アプリケーションの品質が重要です。Google はそれをよく理解しています。Google Play のレビューで星 1 つになっているアプリのデータを詳しく分析すると、50% 以上のレビューがバグやクラッシュに関係していることがわかります。

2016 年 5 月の Google Play Store のレビューのサンプリング


Google Play Store での星 1 つのレビューの分類

多くのデベロッパーにとっては、リリース前にこのような問題を発見して解消するのは難しいことです。Android エコシステムは急速に成長しているため、ユーザーの規模に合わせた高品質でパフォーマンスの高いアプリを維持するのは厄介な作業です。ユーザー基盤が拡大する一方で、テストにはわずかな種類の端末しか使えないかもしれません。お住まいの国で手に入らない端末にアクセスするのは困難です。さらに、リリース前のテストをしやすくする適切なテスト用インフラを構築するのは費用も時間もかかるプロセスであり、継続的なメンテナンスも必要になります。


多様な端末を集めたテスト用インフラの構築

モバイル アプリケーションのテストを効率化するために、Google は Firebase Test Lab for Androidを導入しました。これは、Google が自身の製品をテストする際に使用するツールと同じものを使ってテストを自動化できるプラットフォームです。これによって、いくつかの簡単なステップで Google の物理端末上でテストを起動し、できる限り高品質なアプリケーションを保証します。



あなたのテストを Google の端末で

通常、Android アプリケーションのテストを行う場合は、アプリとのインタラクションを記述した計測テストを書きます。既に Espresso、UI Automator 2.0、Robotium のいずれかでテストを記述している場合は、Firebase Test Lab にホストされた端末上ですぐにテストを実行できます。

テストを記録し、書く手間を削減

Android Studio 2.2(以降)では、新しい Espresso テスト レコーダーツールを使って簡単に計測テストを作成することができます。アプリをレコーディング モードで起動するだけで、アプリを監視しているテスト レコーダーがインタラクションをすべて記憶し、それを再現する Espresso テストコードを生成してくれます。このようにして作成したテストは、Firebase Test Lab で実行できます。

テストを書かなくてもテストが可能

Firebase Test Lab は独自のテストを書かなくても利用できます。Robo テストと呼ばれる完全に自動化されたインテリジェントなテストが、アプリをクロールしてユーザー インターフェースのインタラクションをテストします。コードを 1 行も書かなくても、自動的にすべての範囲をテストしてくれるツールのメリットを活用できます。

端末を選択して大規模なテストを実施

テストを実行するたびに、さまざまな端末のメーカーやモデル、Android のバージョン、設定(仮想端末もベータ版として利用できるようになりました)を選択できます。その後、Firebase Test Lab は、選択した複数の端末上でテストを同時にできるだけ早く実行します。テストが完了すると、Firebase プロジェクトにテスト結果が保存されます。

開発初期段階から何度もテストを実施

テストは、Google Play にアプリをリリースする直前だけではなく、開発プロセス全体で行うと最も効果的です。テストプロセスをシンプルにするために、Android StudioFirebase Consoleなどの既存のツールから直接 Firebase Test Lab のテストを起動できます。コマンドライン インターフェースを使うと、継続的インテグレーション環境でテストを実行することもできます。さらに、Google Play デベロッパー コンソールリリース前レポートを受信するようにオプトインすると、アルファ チャンネルやベータ チャンネルにアプリの新しいバージョンをリリースするたびに 5 分間の Robo テストを無料で利用できます。このテスト結果は、Play Store デベロッパー コンソールに表示されます。


Firebase コンソールに表示されたテスト結果

価格設定

Robo テストの実行によって生成される Play リリース前レポートは無料で利用できます。Firebase Test Lab でカスタマイズしたテストを利用するには、Blaze 課金プランのユーザーは物理端末 1 台につき 1 時間あたり 5 ドル、仮想端末(2016 年 10 月 1 日以降)1 台につき 1 時間あたり 1 ドルが必要です。それ以前は、仮想端末は無料で利用できます。詳細は、価格設定ページをご覧ください。


アプリの品質改善に今すぐ着手


Firebase Test Lab でテストを始めるのは簡単です。初めてのテストを実行するさまざまなシナリオが説明されているコードラボの手順をご覧ください。こちらから詳細なドキュメントをご覧いただくこともできます。不明点がある場合や、問題が発生した場合は、Firebase Google グループで質問できます。

Firebase Test Lab をぜひご活用ください。

Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2209

Latest Images

Trending Articles