この記事は Todd Kerpelman、デベロッパー アドボケートによる The Firebase Blog の記事 "Firebase Analytics Quick Tip: The 'value' Parameter" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Firebase Analytics は、すぐに使えるたくさんのすばらしいレポートを提供しています。たとえば、定着率、アクティブ ユーザー数、アプリを使っているユーザーの年齢や性別などです。また、特定のイベントについて、ある期間におけるイベントの発生回数や、セッションあたりの平均イベント数などの便利な統計情報も確認できます。しかし、現在(BigQuery を使わずに)できないことの 1 つが、Firebase Analytics イベントで送信したカスタム パラメータに設定されている値を確認することです。
Firebase Analytics チームはこの点を改善する方法を模索していますが、今すぐに利用できる機能で対応する方法もあります。Firebase Analytics で記録するイベントには、「value」パラメータを設定できます。これは浮動小数点値または整数値で、このパラメータが設定されていると、Firebase Analytics は特定期間におけるこの値の平均値を計算してくれます。
たとえば、フィットネス アプリで運動の終わりを示すイベントを次のように記録するとしましょう。[1]
ここで、同じ運動時間の情報に次のように value パラメータを追加したとしましょう。
value パラメータを使えば、様々なイベントの様々な意味を持つ値をトラッキングできます。そのため、
アプリで記録しているイベントを見直し、value パラメータを使って新たに得られる有用な情報があるか、確認してみることをお勧めします。詳しくは、ドキュメントをご覧ください。また、StackOverflow で Firebase タグを検索してみてください。
ハッピー トラッキング!
[1] ここでは、少し手抜きしています。Swift 3 では、すべての値を NSObject にキャストする必要がありますが、余分なコードが増えてサンプルの重要な点がわかりにくくなってしまうので、ここでは値が適切にキャストされているとお考えください。:)
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team
Todd Kerpelman
Developer AdvocateFirebase Analytics チームはこの点を改善する方法を模索していますが、今すぐに利用できる機能で対応する方法もあります。Firebase Analytics で記録するイベントには、「value」パラメータを設定できます。これは浮動小数点値または整数値で、このパラメータが設定されていると、Firebase Analytics は特定期間におけるこの値の平均値を計算してくれます。
たとえば、フィットネス アプリで運動の終わりを示すイベントを次のように記録するとしましょう。[1]
FIRAnalytics.logEvent(withName: "workout_complete", parameters: [Firebase Analytics のレポートでは、時間ごとの運動の合計数、セッションあたりの平均運動数、運動したユーザーの年代や性別の内訳を確認できます。しかし、たとえばユーザーの平均運動時間などはトラッキングできません。
"time": 1804
"exercise_type": "interval"
"intensity": 2
])
ここで、同じ運動時間の情報に次のように value パラメータを追加したとしましょう。
FIRAnalytics.logEvent(withName: "workout_complete", parameters: [
"time": 1804
"exercise_type": "interval"
"intensity": 2
kFIRParameterValue: 1804
])
workout_complete
イベントの 「Value」グラフから確認できるようになります。下のスクリーンショットの例では、アプリのユーザーが直近 30 日で約 1400 回運動(「Event count」のグラフ)を行い、それに合計 150 万秒(「Value」グラフ)を費やしていることがわかります。ここから、1 回あたりの運動時間は約 17 分であることもわかります。 もちろん、value パラメータですべての必要な情報が取得できるとは限りません。インターバル トレーニングの平均運動時間とヨガの平均運動時間を比較したいような場合は、BigQuery を使ってデータを分析する必要があります。しかし、この value パラメータだけでも驚くほどさまざまなことができることがわかったはずです。
value パラメータを使えば、様々なイベントの様々な意味を持つ値をトラッキングできます。そのため、
workout_complete
イベントの平均運動時間、invite_friends
イベントで招待した友人数、eat_meal
イベントで消費したカロリー量などをトラッキングできます。 アプリで記録しているイベントを見直し、value パラメータを使って新たに得られる有用な情報があるか、確認してみることをお勧めします。詳しくは、ドキュメントをご覧ください。また、StackOverflow で Firebase タグを検索してみてください。
ハッピー トラッキング!
[1] ここでは、少し手抜きしています。Swift 3 では、すべての値を NSObject にキャストする必要がありますが、余分なコードが増えてサンプルの重要な点がわかりにくくなってしまうので、ここでは値が適切にキャストされているとお考えください。:)
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team