この記事は Mike McDonald、プロダクト マネージャーによる The Firebase Blog の記事 "Multiplying the Power of Firebase Storage" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Firebase Storage は、安全で堅牢かつ拡張可能なファイル ストレージです。うれしいことに、Google I/O 2016 で最初にリリースされて以来、デベロッパーの皆さんにモバイルアプリで多く活用されています。バケットを作成したデベロッパーはすでに数十万人に達しており、日々数億回の写真、動画、オーディオなどのリッチメディアのリクエストに対応しています。
しかし、Firebase Storage はまだ完成しているわけではありません。アプリのコンテンツを簡単かつ高速に格納、共有できるようにするには、まだいくつかの機能が必要です。
プロジェクトで複数のバケットを使用する
I/O '16 でのリリース以降、Firebase プロジェクトにつき 1 つのバケットしか持つことはできず、バケットも米国にしかありませんでした。Google Cloud Next '17 での発表と合わせて、Blaze 料金プランが選択されている Firebase プロジェクトでは、Google Cloud Storage がサポートしている任意の地域とストレージ クラスのバケットを作成できるようになりました。その結果、次のような強力なユースケースにも対応できます。
プロジェクトに既存のバケットをリンクする
すべての Firebase プロジェクトは Google Cloud Platform プロジェクトでもあります。そのため、Firebase SDK for Cloud Storage では、既存の Cloud Storage バケットを直接かつ簡単に使用できます。そのためコストの高いデータ移行を行わなくても、モバイルアプリやウェブアプリからバケット内のデータにアクセスできます。既存のアプリに Firebase を導入するアプリにとって、便利な機能です。
既存のバケットを Firebase にリンクする操作は、新しいバケットの作成よりも簡単です。インポートしたいバケットを選択し、アクセスを許可するようにセキュリティ ルールを設定するだけで、アプリからバケットを利用できるようになります。
Google Cloud Functions との統合
Google Cloud Next '17 では、Cloud Functions for Firebaseも発表されました。これによって、デベロッパーはクラウドまたは Firebase 機能で発生したイベントに応答するコードを書けるようになります。Cloud Storage for Firebase はこの機能との親和性が高く、ストレージ バケットに対するファイルのアップロードや変更、削除をトリガーにしてコードを実行できます。この強力なメカニズムを使うと、デベロッパーはデータ ストレージの上に新しい機能を簡単に作成できます。たとえば、 イメージ変換、サムネイル生成、Google Cloud Vision API を使ったイメージの無害化、メタデータの抽出などを自動で行うことが可能です。従来は、これらのタスクを実現するにはカスタム バックエンドを維持する必要がありましたが、コマンドライン 1 つでコードをデプロイできる Cloud Functions を使って簡単に自動化できるようになりました。
機能はそのままに、名称が変更
新機能の追加や Cloud Storage との統合に伴い、Firebase Storage は Cloud Storage for Firebase として生まれ変わったことをお知らせします。ここで特に強調しておきたいのは、Firebase Storage は Google Cloud Storage であり、Firebase を使用すれば、Google のインフラのスケールとパフォーマンスを最大限に活用した、モバイルやウェブのデベロッパーに最適な SDK を簡単に使用できるという事実です。
既存の Firebase SDK for Cloud Storageは、iOS、Android、JavaScript、C++、Unity で引き続き利用でき、データが Snapchat、Spotify、Google フォトなどを支えているインフラに格納されます。そして、Cloud Functions や自分のサーバーからデータにアクセスしたい場合には、いつでも Cloud Storage サーバー SDKを使ってアクセスできます。
この拡張された Cloud Storage for Firebase は、きっと皆さんに気に入っていただけるはずです。今後、これを活用してアプリを作成される際には、ぜひ Twitter、Facebook、Slack、Google Groupのいずれかで状況をお知らせください。皆さんのアプリのリリースを楽しみにしています。
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team
Mike McDonald
Product ManagerFirebase Storage は、安全で堅牢かつ拡張可能なファイル ストレージです。うれしいことに、Google I/O 2016 で最初にリリースされて以来、デベロッパーの皆さんにモバイルアプリで多く活用されています。バケットを作成したデベロッパーはすでに数十万人に達しており、日々数億回の写真、動画、オーディオなどのリッチメディアのリクエストに対応しています。
しかし、Firebase Storage はまだ完成しているわけではありません。アプリのコンテンツを簡単かつ高速に格納、共有できるようにするには、まだいくつかの機能が必要です。
プロジェクトで複数のバケットを使用する
I/O '16 でのリリース以降、Firebase プロジェクトにつき 1 つのバケットしか持つことはできず、バケットも米国にしかありませんでした。Google Cloud Next '17 での発表と合わせて、Blaze 料金プランが選択されている Firebase プロジェクトでは、Google Cloud Storage がサポートしている任意の地域とストレージ クラスのバケットを作成できるようになりました。その結果、次のような強力なユースケースにも対応できます。
- データの種類(例: ユーザーデータとデベロッパー データ)に応じて論理的にデータを分割する
- ユーザーに近い場所にデータを格納することで、パフォーマンスの最適化やコンプライアンス規制に対応する
- 頻繁にアクセスしないデータ(例: バックアップ)を別のストレージ クラスに格納し、費用を削減する
プロジェクトに既存のバケットをリンクする
すべての Firebase プロジェクトは Google Cloud Platform プロジェクトでもあります。そのため、Firebase SDK for Cloud Storage では、既存の Cloud Storage バケットを直接かつ簡単に使用できます。そのためコストの高いデータ移行を行わなくても、モバイルアプリやウェブアプリからバケット内のデータにアクセスできます。既存のアプリに Firebase を導入するアプリにとって、便利な機能です。
既存のバケットを Firebase にリンクする操作は、新しいバケットの作成よりも簡単です。インポートしたいバケットを選択し、アクセスを許可するようにセキュリティ ルールを設定するだけで、アプリからバケットを利用できるようになります。
Google Cloud Functions との統合
Google Cloud Next '17 では、Cloud Functions for Firebaseも発表されました。これによって、デベロッパーはクラウドまたは Firebase 機能で発生したイベントに応答するコードを書けるようになります。Cloud Storage for Firebase はこの機能との親和性が高く、ストレージ バケットに対するファイルのアップロードや変更、削除をトリガーにしてコードを実行できます。この強力なメカニズムを使うと、デベロッパーはデータ ストレージの上に新しい機能を簡単に作成できます。たとえば、 イメージ変換、サムネイル生成、Google Cloud Vision API を使ったイメージの無害化、メタデータの抽出などを自動で行うことが可能です。従来は、これらのタスクを実現するにはカスタム バックエンドを維持する必要がありましたが、コマンドライン 1 つでコードをデプロイできる Cloud Functions を使って簡単に自動化できるようになりました。
機能はそのままに、名称が変更
新機能の追加や Cloud Storage との統合に伴い、Firebase Storage は Cloud Storage for Firebase として生まれ変わったことをお知らせします。ここで特に強調しておきたいのは、Firebase Storage は Google Cloud Storage であり、Firebase を使用すれば、Google のインフラのスケールとパフォーマンスを最大限に活用した、モバイルやウェブのデベロッパーに最適な SDK を簡単に使用できるという事実です。
既存の Firebase SDK for Cloud Storageは、iOS、Android、JavaScript、C++、Unity で引き続き利用でき、データが Snapchat、Spotify、Google フォトなどを支えているインフラに格納されます。そして、Cloud Functions や自分のサーバーからデータにアクセスしたい場合には、いつでも Cloud Storage サーバー SDKを使ってアクセスできます。
この拡張された Cloud Storage for Firebase は、きっと皆さんに気に入っていただけるはずです。今後、これを活用してアプリを作成される際には、ぜひ Twitter、Facebook、Slack、Google Groupのいずれかで状況をお知らせください。皆さんのアプリのリリースを楽しみにしています。
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team