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Google I/O 2017 で発表された Firebase の新機能

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この記事はグループ プロダクト マネージャー、Francis Ma による The Firebase Blog の記事 "What’s new from Firebase at Google I/O 2017 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
 
今年はいろいろな計画があります。昨年 5 月に、Firebase は統合アプリ プラットフォームに拡張されました。このプラットフォームは、以前の BaaS(backend-as-a-service)を基に、ユーザーベースの拡大をサポートするプロダクトや、デベロッパーがアプリをテストして収益化するプロダクトを追加しました。Firebase を使って、アプリをたった 3 週間で開発できた Wattpad のようなデベロッパーからのフィードバックをいただけることで、大変だった Firebase のプロダクト開発がすべて報われたと感じました。  
 
コミュニティからの最初の反応に喜びながらも、私たちの取り組みはまだ始まったばかりです。この度、Google I/O で発表された Firebase のいくつかの機能拡張について説明します。  
 

Fabric との統合


1 月には、Fabricチームを Firebase に迎えたことを発表しました。Fabric は当初、業界をリードするクラッシュ レポートツールである Crashlytics などの製品群で、私たちの関心を集めました。Fabric チームを知るにつれて、チームの理念が私たちの使命(デベロッパーがより優れたアプリを開発し、ビジネスを成功に導くことができるようにサポートする)と非常に近いことにさらに感銘を受けました。この数か月は、私たちのプラットフォームを最高のものにするため、Fabric チームと緊密に連携してきました。  
 
私たちは、Crashlytics を Firebase の主要なクラッシュ レポート プロダクトとする予定です。クラッシュ レポートツールをまだご利用になっていない場合は、Crashlytics の機能を確認することをお勧めします。詳しくは、Fabric ドキュメントをご覧ください。  
 

Firebase に電話認証を追加


電話番号認証は、Firebase Authentication に対する最大の要望でした。ですから、Fabric Digits チームと協力して、このプラットフォームへの電話番号認証の実装を発表できることをとても嬉しく思います。これで、従来のメール / パスワードまたは Google や Facebook のような ID プロバイダに加えて、自分の電話番号でログインできるようになりました。これで、ユーザーやログイン方法の好みに関係なく、包括的な認証ソリューションが提供されます。  
 
同時に Fabric チームは Digits の名前と SDK を廃止します。Digits を現在使用している場合は、今後数週間内に、既存の Digits アカウントを Firebase にリンクし、Digits SDK の代わりに Firebase SDK でスワップする機能を公開する予定です。詳細については Digits ブログをご覧ください。  
 

Firebase Performance Monitoring の紹介


私たちは、アプリのパフォーマンスと安定性の問題が、ユーザーがアプリに低評価を下したりアプリの利用をやめたりする第一の理由だと認識しています。私たちは、デベロッパーが優れたアプリを開発できるようにする取り組みの一環として、Performance Monitoring のベータ版を公開いたします。  
 
Firebase Performance Monitoring は新しい無料のツールで、パフォーマンスが低いコードや、ネットワーク条件が厳しいときなど、ユーザー エクスペリエンスに影響が及ぶ要因を把握できます。Performance Monitoring の詳細については、Firebase のドキュメントをご覧ください。  
 

より堅牢なアナリティクス


Analytics は前回の I/O の公開以来、Firebase プラットフォームの中核となってきました。私たちは、ユーザーを理解することこそ、アプリを成功に導く一番の方法であることを承知しています。そのために、アナリティクス プロダクトの改善に向けて投資を続けています。  
 
まず、Firebase のドキュメントの冒頭に「Google Analytics for Firebase」という名前が存在することにお気づきになるでしょう。私たちのアナリティクス ソリューションは、Google アナリティクス チームと連携して構築されたものです。レポートは Firebase コンソールと Google アナリティクス インターフェースのどちらからも入手できます。したがって、Firebase Analytics の名称を Google Analytics for Firebase に変更し、アプリのアナリティクス データを両方で活用できるようにします。  
 
AdMobでアプリを収益化するには、まず 2 つのプラットフォーム間でデータを共有することから始めます。これで、購入と AdMob 収益の両方から、ユーザーの実際の生涯価値(LTV)を把握できるようになります。アップデートされた Analytics ダッシュボードに、これらの新しい分析情報が表示されます。  
 
デベロッパーの皆さまの多くが、カスタムイベントとパラメータにアナリティクスの情報が含まれることも希望しています。本日(*原文公開当時)から、最大 50 のカスタム イベント パラメータを登録し、Analytics レポートにパラメータの詳細を表示できるようになりました。カスタム パラメータ レポートの詳細をご覧ください。  
 

すべてに Firebase を - iOS、ゲーム、オープンソース


Firebase の使命は、デベロッパーの皆さま全員が優れたアプリを開発できるようにサポートすることです。この理念の下、私たちは Firebase の対応プラットフォーム及びユースケースの拡張を発表しました。  
 
まず、Swift が多くの iOS デベロッパーに選ばれるようになってから、私たちは Swift 言語のらしさをより SDK に取り入れて SDK をアップデートしました。Firebase SDK の Swift API を使う際、より自然に感じて頂けるようにしました。  
 
Firebase Cloud Messaging も、APN にトークンベースの認証の対応を追加し、クライアント SDK での接続と登録ロジックを大幅に簡素化できました。

次に、ゲーム デベロッパー コミュニティから、デベロッパーが監視する最も重要な統計情報の 1 つは、1 秒あたりのフレーム数(FPS)であるというフィードバックが寄せられました。そこで、Test Lab for Android 用にゲームのループ サポートと FPS のモニタリングを追加し、ゲームのフレームレートを評価してからゲームをデプロイできるようにしました。今年 GDC で発表した、Unity プラグインと C++ SDK の機能拡張と組み合わせることで、Firebase はゲーム デベロッパーにとって最高のオプションになるでしょう。Firebase をベースに構築されたゲームの例については、Mecha Hamster app on Githubをご覧ください。  
 
最後に、私たちは SDK のオープンソース化に向け、大きな第一歩を踏み出しました。私たちはオープンソース ソフトウェアを信頼しています。透明性が重要な目標であるのはもちろん、最高の変革は私たち全員が協力したときに起きると認識しているからです。私たちの新しいレポジトリは、オープンソース プロジェクト ページで公開されています。決定事項については、こちらのブログ投稿をご覧ください。  
 

Cloud Functions for Firebase によるダイナミック ホスティング


3 月に Cloud Functions for Firebase をリリースし、Firebase 機能と HTTP リクエストによってトリガーされるイベントに応じて、カスタム バックエンド コードを実行できるようになりました。ユーザーがサインアップするときに通知を送信したり、画像が Cloud Storage にアップロードされたときに自動的にサムネイルを作成できます。  
 
現在、ウェブ デベロッパー コミュニティへのサービスを向上するため、Firebase Hosting を拡張して Cloud Functions と統合しています。この拡張により、ウェブアプリに静的アセットを提供するだけでなく、Firebase Hosting を通じて Cloud Functions によって生成されたダイナミック コンテンツを提供できるようになりました。Progressive Web Appを開発している場合、Firebase Hosting と Cloud Functions の統合により、完全にサーバー不要となります。詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。  
 

Firebase Alpha プログラムと今後に向けて


私たちの目標は、使いやすいプロダクト、有用なドキュメント、直感的な API を提供し、デベロッパーの皆さまに最高の操作環境を用意することです。Firebase の改善に最も重要な役割を果たすのはデベロッパーの皆さまです。皆さまからのご質問やフィードバックのおかげで、私たちは日々 Firebase の改善に取り組むことができます。  
 
その成果として、最新プロダクトを試せる Firebase Alpha プログラムを発表できることをうれしく思います。機能が完全ではない場合があるかもしれません(実際にそうである可能性が非常に高いです)が、Alpha コミュニティに参加することで、Firebase の将来像を明確にすることができるでしょう。コミュニティへの参加をご希望の場合は、Firebase Alpha フォームから興味のある分野をご登録ください。  
 
皆さまのサポート、高い関心、(最もありがたい)フィードバックに感謝いたします。Firebase コミュニティのおかげで、昨年は驚異的なペースでプラットフォームに成長をもたらし、改善できました。アプリを開発してモバイル ビジネスを拡大するため、引き続き皆さまと連携しながら、シンプルで直感的なプロダクトを構築できることを楽しみにしています。Firebase を今すぐ使い始めるには、デザインを一新したウェブサイトにアクセスしてください。アプリのご報告をお待ちしています。  
 
 
 
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team

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