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Places API で「臨時休業」情報が利用可能に

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この記事は Software Engineer の Zhen Li による Google Maps Platform の記事 "Temporary closures now available in the Places API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。



店舗の改修、自然災害の影響、夏季休暇、そして昨今のパンデミックへの対応など、さまざまな理由で臨時休業をすることがしばしばあります。Google Maps Platform を使い現実世界の正確な表現を提供するため、Places API を使って臨時休業の情報を利用できるようにいたしました。 事業拠点に関するリアルタイムな情報があれば、顧客はさまざまなサービスを高い精度で実現できます。フードデリバリーからライドシェア、配送に至るまで、ビジネスの運営状況に関する最新情報を把握することで、顧客とそのエンドユーザーの体験を大きく変えることができます。

Place Search と Place Details での business_status の紹介

ビジネス情報のステータスは、business_statusという新しいフィールドを介して把握することができます。このフィールドは、OPERATIONALCLOSED_TEMPORARILY や CLOSED_PERMANENTLYの 3 つ値を持ちます。ビジネス情報のステータスが不明な場合、business_statusフィールドに対する値は返されません。

business_statusは、Place Search や Place Detailsのリクエストからアクセスできます。Nearby Search と Text Search へのすべてのリクエストは、情報がある場合、ビジネスのステータスを含むほとんどのプレイス データフィールドをレスポンスとして返します。特定の場所を検索する Find Place リクエストの場合、このデータを受け取るためには、fieldsパラメータで business_statusを指定する必要があります。場所に関する情報を Place Details から直接、または Place Autocomplete ウィジェットを介してリクエストする場合は、fieldsパラメータに business_statusを含める必要があります。

以下は、Places Libraryである Maps JavaScript APIを使用してビジネスのステータスをリクエストする例です。

Place Details リクエスト(JavaScript):

const request = {
placeId: 'ChIJ9xzt5AYVkFQRTSTBq6a4nWc',
fields: ['name', 'business_status']
};

const service = new google.maps.places.PlacesService(map);
service.getDetails(request, callback);
レスポンスの処理 :
function callback(place, status) {
if (status !== google.maps.places.PlacesServiceStatus.OK) return;
if (place.business_status) {
console.log(`${place.name} is currently ${place.business_status}.`);
}
}





permanently_closed 機能から business_status に置き換える

Place Search と Place Details は、これまでも permanently_closedというフィールドをサポートしていますが、事業の拠点が完全に閉鎖しているのか臨時休業しているのかの区別はしておりません。したがって、閉鎖か臨時休業かを区別する必要がある場合、代わりに business_statusを使用してアプリケーションを構築することをデベロッパーの皆さんには強くお勧めします。ただ、既存のアプリケーションの場合、permanently_closedを使用してその拠点が何らかの理由で閉鎖しているかどうかを判断している場合もあります。その場合、Places API はこれまで通り permanently_closedを返し続けますので、引き続きご利用頂けます。

関連するフィールド : opening_hours

営業中の場合、日々の営業時間や、今現在または特定の時間に営業しているかどうかを示すことができます。この情報を得るには、Place Details の opening_hoursフィールドを使用します。HTTP リクエスト、JavaScript、Kotlin、Swift でフィールドを使用する方法はこちらの動画を参照してください。

現実世界を正確に表現する

変化する世界に対応するため、Google は、地図、道路、場所の情報を最新の状態に保つことに全力で取り組んでいます。政府やその他の信頼できる情報源や事業者からの情報を駆使して、臨時休業の状況を明らかにします。Google マイビジネスを使って事業の拠点に臨時休業のマークを付けたり、営業時間を更新したりすることで、Google マップ、検索、Places API に正確なビジネス情報を展開することが可能です。

正確な情報は、「行った甲斐があった」と「無駄足だった」の違い、つまり顧客満足度の差にも影響します。business_statusと関連するフィールドの詳細については、ドキュメントをご覧ください。


Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。

Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Google Maps テクニカル アカウントマネージャ

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