Quantcast
Channel: Google Developers Japan
Viewing all 2209 articles
Browse latest View live

Activity Recognition Transition API による状況認識機能をすべてのデベロッパーに開放

$
0
0
この記事は Android Activity Recognition チーム、Marc Stogaitis、Tajinder Gadh、Michael Cai による Android Developers Blog の記事 "Activity Recognition’s new Transition API makes context-aware features accessible to all developers" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

スマートフォンは、人々がどこにでも持ち運ぶ中で最もパーソナルな端末です。これまで、ユーザーの環境や行動の変化に合わせてアプリの体験を調整することは困難でした。デベロッパーの中には、ユーザーが歩行や運転といった行動をいつ始めていつ終えたのかを判断するために、ロケーションやセンサーのデータなどのさまざまな信号を組み合わせて開発していました。ただ、アプリが独自にユーザーの行動の変化をチェックし続ける事は、電池寿命に悪影響が生じます。そこで本日(*原文公開当時)、すべての Android デベロッパーに Activity Recognition Transition API を公開します。これは、実際に知りたいこと、すなわち、ユーザーの行動がいつ変化したのかということを教えてくれるシンプルな API で、他の処理はすべて自動的に行ってくれます。

Transition API の導入は、Pixel 2 で導入された Driving Do-Not-Disturb機能に利用するために、昨年 11 月より始まっていました。スマートフォンのセンサーで車の動きを検知して Do-Not-Disturb をオンにするというのは簡単に思えるかもしれませんが、実際には多くの課題が発生します。たとえば、車が停止した場合、ユーザーが駐車して運転を終えたのか、単に信号で停止しただけで運転は継続されているのかは、どうすれば判断できるでしょうか。また、運転以外の行動が急激に増加した場合、それを信じるべきでしょうか。それとも、それは一時的な分類エラーなのでしょうか。Transition API を使うと、すべての Android デベロッパーが Google で使われているのと同じトレーニング データやフィルタ アルゴリズムを利用して、高い確度でユーザーの行動の変化を検知できるようになります。

Transition API のテストは、Intuit と協力して行われました。そして、Intuit はこの API が QuickBooks Self-Employedアプリの理想的なソリューションであることに気づきました。

「QuickBooks Self-Employed は、自営業者が納税時の控除を最大限に活用できるようにするアプリです。節税をする上で必要となる、業務に自動車をどれくらい利用しているのかを簡単に表示する為に、走行距離は自動的に追跡することで、それを実現しています。Transition API が登場するまでは、GPS やスマートフォンのセンサー、その他のメタデータを組み合わせて走行距離を追跡する独自のソリューションを作成していました。しかし、Android 端末は非常に多様なので、アルゴリズムは 100% 正確ではなく、一部のユーザーからは、移動が記録されていなかったり不完全だったりしたという報告も寄せられていました。Transition API を使ったコンセプト実証版は、わずか数日で構築できました。現在は、それが既存のソリューションに置き換わっており、信頼性が高く電池の消費も少ないソリューションを提供できるようになっています。Transition API のおかげで、最良の税務ソリューションであり続けることに労力を集中できます」と、Intuit の Pranay Airan 氏と Mithun Mahadevan 氏は話しています。

QuickBooks Self-Employed の走行距離自動追跡機能

同じように、Life360もアプリで Transition API を実装したところ、行動検知の際の遅延や電池消費が大幅に改善されました。

「1000 万を超える家族に実際に利用されている Life360 は、世界最大の家族向けモバイルアプリです。私たちのミッションは、いつでもどこでも家族に心の安らぎを与えられる、家族の必需品になることです。現在私たちは、家族の運転をモニタリングするなど、現在地の共有と 24 時間 365 日の安全機能を通してそれを実現しています。そのため、電池の消費を最低限に抑えつつ正確に行動を検知することがとても重要になります。私たちの以前のアプリは、ユーザーがいつ運転を始め、いつ終えたかを判断するために、ジオフェンス、Fused Location Provider API、Activity Recognition API を組み合わせて使っていました。しかし、このアプローチには、たくさんの問題がありました。たとえば、どうすれば電池を極端に減らさずに運転の開始をすばやく検知できるか、Activity Recognition API から直接取得した粗く急激に変化するローデータをどう解釈するか、などです。しかし、Transition API をテストすると、以前のソリューションよりも精度が高く、電池の消費も少ないことがわかりました。私たちのニーズを満たす以上の結果でした」と、Life360 の Dylan Keil 氏は話しています。

Life360 のリアルタイム現在地共有

今後数か月のうちに、さらに Transition API に行動を追加し、Android でサポートされる状況認識機能の種類を増やしていく予定です。たとえば、自動車と鉄道の区別などを検討しています。アプリで Transition API を使ってみたいという方は、API ガイドをご覧ください。


Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

Resonance Audio がオープンソースに

$
0
0
この記事は プロジェクト マネージャー、Eric Mauskopf による Google Developers Blog の記事 "Open Sourcing Resonance Audio" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

3Dオーディオは、VR や AR の臨場感を高め、まわりに仮想世界や拡張世界が広がっているような体感的な音響効果を実現することができます。また、使うディスプレイ ハードウェアによらず、音があらゆる方向から聞こえてくるような効果をもたらします。

Resonance Audio は、昨年リリースされた Google の 3Dオーディオ SDK です。これを使えば、デベロッパーはモバイルや PC で今まで以上にリアルな VR および AR 体験を構築できます。さまざまなプラットフォームで、この SDK を使った魅力的な体験が数多く生まれています。最近の例をあげると、Pixar の Coco VR(Gear VR)、Disney の Star WarsTM: Jedi Challenges AR アプリ(Android および iOS)、Runaway の Flutter VR(Daydream)などのアプリがあります。これらはすべて Resonance Audio テクノロジーを使っています。

臨場感のあるオーディオ テクノロジーの採用を促し、それを取り巻くデベロッパー コミュニティを強化するため、コミュニティ主導の開発モデルに向けて Resonance Audio をオープンソース化いたします。プラットフォームやソフトウェア開発ツールのプロバイダは、モバイルや PC の処理に最適化されたオープンソース 3D オーディオ プロジェクトを作成することによって、簡単に Resonance Audio と統合することができます。クロスプラットフォームやツールのサポートが強化されるほど、クリエイターがコンテンツを配布する機会は多くなります。費用がかさむ移植プロジェクトへの投資について心配する必要もなくなります。

オープンソース プロジェクトに含まれるもの


オープンソース プロジェクトの一環として、YouTube のアンビソニックベースの 3D オーディオ デコーダのリファレンス実装を提供します。これは、業界で利用されているアンビソニック フォーマット(Ambix ACN/SN3D)と互換性があります。このリファレンス実装を使うと、アンビソニックのオープンソースでロイヤリティ フリーなモデルによるメリットを活用しつつ、VR メディアなどのアプリケーションで簡単にアンビソニック コンテンツを表現できます。プロジェクトには、エンコード、サウンド フィールド操作、デコード テクニックに加え、多種多様な端末やプラットフォームで高度な 3D オーディオを実現できる頭部伝達関数(HRTF)も含まれています。さらに、高度に最適化された DSP クラス群と関数群を含むライブラリがすべて公開されます。これには、リサンプラー、コンボルバー、フィルタ、ディレイラインなどの DSP 機能が含まれています。また、デベロッパーはプロジェクトで Resonance Audio の新しい Spectral Reverb も使用できるようになります。これにより、効率がよく高品質で計算量が一定なリバーブ効果を実現できます。

Resonance Audio は、スタンドアロンのライブラリ、関連するエンジン プラグイン、VST プラグイン、チュートリアル、サンプルとして、Apache 2.0 ライセンスでオープンソース化されます。最も重要なのは、Resonance Audio は皆さんのものであるということです。どこで作業しようと、皆さんのプロジェクトで Resonance Audio を自由に使用できます。そのため、改善したい点がある方は、GitHub にプルリクエストを送信して Resonance Audio プロジェクトのコミッターにレビューを依頼してください。Unity、Unreal、FMOD、Wwise 向けのエンジン プラグインは引き続きオープンソースとなりますが、将来的には、パートナーや Unity、Epic、Firelight Technologies、Audiokinetic によるプロジェクトのコミッターによってそれぞれ管理されることになる予定です。

Resonance Audio の詳細については、デベロッパー サイトのドキュメントをご確認ください。さらに深く知りたい方は、GitHubからソースコードにアクセスしたり、プロジェクトをビルドしたり、最新リリースをダウンロードしたり、さらには貢献を開始することもできます。皆さんとともに、臨場感のあるオーディオの未来を築くことを楽しみにしています。



Reviewed by Hak Matsuda - Developer Relations Team

Google I/O 報告会イベント「Google I/O Extended」が日本各地で開催されます

$
0
0


Google は、来月 5月 8 日 から 10 日にかけ、米国カリフォルニア州 マウンテンビューにて Google I/O 2018を開催します。

例年、Google Developer Groups(GDG)やその他の IT コミュニティの皆さんが、I/O Extended というイベントを各地で開催しています。現地のイベントを YouTube を使った生中継で一緒に観るタイプのライブストリーミングイベントと、イベントが終了してから、発表のあったセッションの解説やイベントの様子、そこで得られたさまざまな情報を共有する報告会タイプのイベントがあります。日本では、時差の関係から報告会が多く開催されますが、ライブストリーミングを行うコミュニティもあります。

開催される予定のイベントの概要は下記のとおりです。会場ごとにお申し込み方法が異なりますので、参加をご希望の方は、各会場のリンクから詳細をご覧ください。


イベント概要

GDG 主催

  • Google I/O 2018 Extended LiveViewing 信州 #io18
    • 日時: 2018 年 5 月 8 日(火)23:30 〜 5 月 9 日(水)04:00
    • 場所: 非公開(※深夜イベントのため場所は非公開。参加者のみにご連絡いたします)
    • 参加費: 1500 円
    • 定員: 5 名
    • 主催: GDG 信州

  • Google I/O 2018 Extended 徳島 #io18 #io18extended
    • 日時: 2018 年 5 月 8 日(火)21:00 〜 5 月 9 日(水)09:00
    • 場所: 徳島市内(※深夜イベントのため場所は非公開。参加者のみにご連絡いたします)
    • 参加費: 500 円
    • 定員: 10 名
    • 主催: GDG 四国

  • Google I/O 報告会 2018 石巻
    • 日時: 2018 年 5 月 19 日(土)13:00 - 18:00
    • 場所: イトナブ石巻
    • 参加費: 無料
    • 定員: 30 名
    • 主催: GDG 石巻
    • 協力: イトナブ石巻、Google

  • Google I/O 報告会 2018 東京
    • 日時: 2017 年 5 月 19 日(土)10:00 - 17:30
    • 場所: Google 東京オフィス
    • 参加費: 1000 円
    • 定員: 287 名
    • 主催: GDG 東京
    • 協力: Google

  • Google I/O 報告会 2018 信州
    • 日時: 2017 年 5 月 19 日(土)13:00 - 19:00
    • 場所: GEEKLAB.NAGANO
    • 参加費: 無料
    • 定員: 25 名
    • 主催: GDG 信州
    • 協力: GEEKLAB.NAGANO、Google

  • Google I/O 報告会 2018 関西
    • 日時: 2018 年 5 月 19 日(土)13:00 - 18:00
    • 場所: NISSHA株式会社
    • 参加費: 無料
    • 定員: 100 名
    • 主催: GDG 京都・GDG神戸
    • 協力: NISSHA株式会社、mui Lab, Inc.、Google

  • Google I/O 報告会 2018 四国
    • 日時: 2018 年 5 月 19 日(土)13:00 - 17:00
    • 場所: 愛媛大学 総合情報メディアセンター 大ホール
    • 参加費: 無料
    • 定員: 50 名
    • 主催: GDG 四国
    • 協力: Google

  • Google I/O 報告会 2018 九州
    • 日時: 2018 年 5 月 19 日(土)13:00 - 18:00
    • 場所: 博多駅周辺
    • 参加費: 無料
    • 定員: 100 名
    • 主催: GDG 九州
    • 協力: Google

その他


  • Google I/O Extended Tokyo 2018
    • 日時: 2018 年 5 月 8 日(火)22:00 〜 5 月 9 日(水)6:00
    • 場所: ヤフー株式会社 LODGE
    • 参加費: 無料
    • 定員: 160 名
    • 主催: ヤフー株式会社





  • Google I/O 2018 わいわい報告会

    • 日時: 2018 年 5 月 17 日(木)19:30 〜 21:00
    • 場所: 株式会社メルカリ
    • 参加費: 無料
    • 定員: 80 名
    • 主催: メルカリ/Mercari


      • CA.apk #6 - Google I/O 2018 報告会
        • 日時: 2018 年 5 月 22 日(火)19:30 〜 21:50
        • 場所: 株式会社サイバーエージェント クリエイティブラウンジ
        • 参加費: 無料
        • 定員: 100 名
        • 主催: CyberAgent



      • Google I/O 2018 参加報告会
        • 日時: 2018 年 5 月 29 日(火)19:30 〜 22:00
        • 場所: DMM.comラボ
        • 参加費: 無料
        • 定員: 100 名
        • 主催: DMM meetup


      ※ リンクがない箇所は、情報が入り次第更新していきます。
      ※ GDG 主催以外のイベントは Connpass上の公開情報を参照させていただいたものです。情報が更新されている可能性がありますので、必ず元サイトをご参照ください。


      また、I/O 報告会を開催したいと考えており、本記事に情報を追加してほしい、というコミュニティオーガナイザーの方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームから情報をお寄せください。

      皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


      Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

      Cryptojacking 拡張機能からユーザーを守る

      $
      0
      0
      この記事は拡張機能プラットフォーム プロダクト マネージャー、James Wagner による Chromium Blog の記事 "Protecting users from extension cryptojacking" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      拡張機能エコシステムは発展を続けています。今までと同様、私たちはユーザーに最大限の安全を提供しつつ、デベロッパーが画期的なエクスペリエンスを構築できるよう注力しています。ここ数か月間で、ある種の悪意のある拡張機能が増加しています。表面上は便利な機能を提供するように見えながら、密かに埋め込まれた暗号通貨のマイニング スクリプトをユーザーの同意なくバックグラウンドで実行するものです。多くの場合、このようなマイニング スクリプトは大量の CPU リソースを消費し、システムのパフォーマンスや電力消費に重大な影響を与えます。

       上の図は、拡張機能に隠された通貨マイニングによって CPU が過剰に利用される最近の例を示しています。 

      現在まで、Chrome ウェブストアのポリシーでは、マイニングが拡張機能の唯一の目的であり、マイニング動作についてユーザーに適切な方法で通知している場合に限り、拡張機能による暗号通貨のマイニングが許可されていました。しかし、デベロッパーが Chrome ウェブストアにアップロードしようとしたマイニング スクリプトを含む拡張機能の約 90% は、このポリシーに準拠しておらず、審査で拒否されるかストアから削除されています。

      本日(*原文公開当時)より、Chrome ウェブストアでは、暗号通貨をマイニングする拡張機能を受け付けなくなります。暗号通貨をマイニングする既存の拡張機能は、6 月下旬に Chrome ウェブストアに掲載されなくなります。マイニングではなく、ブロックチェーン関連の拡張機能は、引き続きウェブストアへの掲載が可能です。

      拡張機能プラットフォームは、デベロッパー コミュニティがさまざまな拡張機能を構築できるようにする強力な機能を提供しており、それによってユーザーは Chrome を最大限に活用できるようになります。残念ながら、その機能がユーザーを犠牲にしてプラットフォームを不正利用しようとする悪意のあるソフトウェア デベロッパーを引き寄せることにもなっています。今回のポリシー変更は、Chrome ユーザーが隠れたリスクによって危険にさらされることなく、拡張機能を存分に利用できるようにするための一歩です。


      Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

      Cloud Functions for Firebase v1.0 がリリース

      $
      0
      0
      この記事は Chris Oryschak、プロダクト マネージャーによる The Firebase Blog の記事 "Launching Cloud Functions for Firebase v1.0" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
      

      昨年、サーバーの管理について心配せずにアプリのバックエンド機能を構築できるようにする Cloud Functions for Firebaseのベータ版がリリースされました。これにより、JavaScript または TypeScript を記述して Google のクラウド インフラにデプロイすると、アプリで発生するイベントに応じてコードを実行できるようになりました。本日(*原文公開当時)、Cloud Functions for Firebase SDK のバージョン 1.0 がリリースされました。それとともに、要望の多かった Functions の開発、テスト、モニタリングの改善も行われています。

      Cloud Functions for Firebase でできること


      Firebase SDK for Google Cloud Functions を使うと、他の Firebase プロダクトを拡張し、ユーザーがアプリ内で必要としている機能を提供することができます。この機能の最初のユーザーであり、Hamilton アプリを開発した Posseは、サーバーを管理する経費をかけずに、とても人気のある Broadway の公演チケットが当たる宝くじシステムを作成する必要がありました。ユーザーが宝くじを開くと、Functions のロジックがクラウドで実行され、その結果は直接 Cloud Firestore に格納されます。結果は、幸運なファンの Hamilton モバイルアプリに自動的にプッシュされます。

      Posse は、Hamilton アプリからのトラフィックに応じてスケールできるようにする必要もありました。くじ引きが始まると、アプリの利用率が数倍に急上昇し、数分後に通常に戻ることもあります。Posse が何の操作も行わなくても、Functions は自動的にスケールアップされます。クライアントが支払うのは、使ったリソースの分だけです。

      Posse は、チケットの宝くじだけでなく、他の Firebase プロダクトと連携するためにも Functions を使っています。
      • Firebase Auth と連携して自動的にユーザー プロフィールを作成
      • Firebase Cloud Messaging と連携してプッシュ通知を送信
      • Cloud Storage と連携してユーザーの写真のサイズを自動的に変更
      • HTTP Webhook 経由で Stripe を使ってアプリ内課金を処理

      Functions を使うと、実に多様なことを実現できます。その他のユースケースやサンプルコードは、GitHub レポジトリをご覧ください。

      本日の v1.0 リリースには、皆さんのフィードバックに基づくたくさんの新機能が搭載されています。以下で詳しく紹介します。

      モバイル クライアント SDK


      特に多かった要望の 1 つは、クライアント アプリから簡単な方法で直接 Functions を呼び出したいというものです。これを実現するため、新しいタイプの関数と、iOS、Android、ウェブの各クライアント用 SDK が追加されています。その新しいタイプが、クライアント SDK からの HTTPS リクエストを管理する Callable HTTPS Function です。Callable HTTPS Function を使うと、Functions に対して HTTPS リクエストを行う際に記述しなければならないボイラープレート コードの量を大幅に減らすことができます。

      以下で、その仕組みについて説明します。
      1. まず、クライアントからデータ オブジェクトを受け取る Callable HTTPS Function を記述します。これは、クライアントに別のデータ オブジェクトを返します。
      2. 次に、モバイルアプリでクライアント SDK を使って Callable HTTPS Function を呼び出します。クライアント SDK は、HTTPS 接続を管理し、入力および出力に使われるデータ オブジェクトを自動的にシリアライズします。ユーザーがログインしている場合、リクエストには Firebase Authentication のユーザー ID トークンが含まれます。さらに、Firebase Cloud Messaging が使うインスタンス ID トークンも含まれます。

      詳しくは、ドキュメントをご覧ください。

      簡単な単体テスト


      Functions Shellを使ってローカルで関数を操作することはできましたが、CI システムで実行されるような単体テストを記述する場合、これは最適な方法ではありませんでした。そこで、単体テストの記述を簡単にする新たな firebase-functions-test npm モジュールをリリースいたします。firebase-functions-test は、必要なセットアップや終了処理を行ってくれるので、簡単にテストデータを作成することができます。そのため、副作用のない完全なオフライン テストの記述も可能になります。また、開発用の Firebase プロジェクトでテストを実行し、データベースへの書き込みなどのアクションが成功したかどうかを確認することもできます。

      Functions エミュレーションの公式サポート


      昨年秋、Firebase CLI で "firebase serve --only functions" や "firebase experimental:functions:shell" コマンドを実行し、Functions をローカルでエミュレートする機能が導入されました。これらは試験運用版機能でしたが、今回のリリースで公式にサポートされます。"firebase experimental:functions:shell" は "firebase functions:shell" に変更されます。"firebase serve" はデフォルトですべての HTTPS Functions をエミュレートするようになり、"--only" フラグを指定する必要はなくなります。

      モニタリング ツールの改善


      Functions をデプロイした後、「Functions はどうなっているだろう?アプリのパフォーマンスはどうだろう?何かがおかしいだろうか?」と思うこともあるかもしれません。本日のリリースでは、新しく追加された正常性モニターから、Functions で発生したエラーを監視できるようになっています。

      さらに、Functions のパフォーマンス、レイテンシ、メモリ使用量もトラッキングできます。

      API の更新


      今回の v1.0 SDK リリースでは、Firebase SDK で Cloud Functions を記述する際の API が変更されています。つまり、新しい SDK にアップグレードすると、すでにベータ版で記述してあったコードの更新が必要になる場合があります。しかし、ご安心ください。この変更は、すでにデプロイされている Functions には影響しません。変更点や新しいフォーマットへの移行方法は、移行ガイドをご覧ください。

      Cloud Functions for Firebase を使ってみる


      Firebase SDK for Cloud Functions をこれから使い始める方は、ステップごとの操作が説明されている Codelabを試し、ドキュメントをご覧ください。推奨プログラミング言語である TypeScript を使うようにセットアップする際に役立つ動画チュートリアルもあります。

      今回の新機能が皆さんのお役に立つことを願っています。なお、Cloud Functions for Firebase はまだベータ版である点に注意願います。今後のアップデートにご期待ください!



      Reviewed by Khanh LeViet - Developer Relations Team

      Google Play の新しい Android Excellence アプリおよびゲームを紹介

      $
      0
      0
      この記事は Google Play デベロッパー マーケティング、Kacey Fahey による Android Developers Blog の記事 "Introducing new Android Excellence apps and games on Google Play" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
      
      Google Play の Android Excellence プログラムに選ばれた最新のアプリゲームのデベロッパーの皆さん、おめでとうございます。このコレクションは 3 か月ごとに更新され、高品質、優れたユーザー エクスペリエンス、高い技術的パフォーマンスという基準を満たすアプリやゲームが選ばれるものです。



      新しいアプリをお探しの方のために、ハイライトをご紹介します。
      • Adobe Photoshop Lightroom CC: モバイル端末で Lightroom の能力を活用して、写真の取り込みや編集、共有を行います。プリセットを使うと、短時間で簡単に編集できます。高機能な編集ツールを使うこともできます。
      • Seven - 7 Minute Workout Training Challenge: このアプリを使って、忙しい皆さんのライフスタイルにもフィットする 7 分間のトレーニングに挑戦しましょう。いつでもどこでも、スマートフォンや Wear OS 端末を使ってトレーニングできます。トレーニングを続けて実績を獲得し、7 Club に参加してさらにサポートを受けましょう。
      • SoloLearn: Learn to Code for Free: たくさんの人が参加するコミュニティに加わり、新しいプログラム言語を学びましょう。タップするだけで、仲間からの 24 時間年中無休のサポートを受けたり、独自のレッスンを作ってコミュニティのインフルエンサーになることができます。

      コレクションに追加された新しいゲームから、私たちのお気に入りの作品をいくつか紹介します。
      • CodyCross: Crossword Puzzles: 新しいスタイルの楽しいクロスワード パズルをお試しください。アドベンチャー モードで無料でプレイするか、難易度の異なるさまざまなレベルが含まれ、毎週新しいコンテンツが追加されるスペシャル テーマパックをサブスクライブすることができます。
      • MARVEL オールスターバトル: マーベル ユニバースからやってきたおなじみのスーパー ヒーローやスーパー ヴィランをおなじみの場所で操作しましょう。チャンピオンたちのチームを組んで、ワクワクするストーリーラインを楽しんだり、友だちと連携することもできます。
      • Orbital 1: 美しい 3D グラフィックが特徴のリアルタイム マルチプレーヤー型ゲームで腕試し。ファイターやウェポンを集めてアップグレードし、完璧な部隊を編成して、クイックバトルや毎日のクエストに挑戦しましょう。

      Android Excellence アプリおよびゲームのリストはこちらです。
      新しい Android Excellence アプリ新しい Android Excellence ゲーム
      Adobe Photoshop Lightroom CC
      Dashlane

      Holstelworld

      iCook

      Keeper パスワードマネージャー

      Keepsafe 写真の保管場所

      Mobisystems OfficeSuite

      PhotoGrid

      Runtastic Results

      Seven - 7 Minute Workout Training Challenge

      SoloLearn: Learn to Code for Free

      Tube Map

      WPS Office
      Angry Birds 2
      Azur Laneアズールレーン

      CodyCross

      イントゥ・ザ・デッド 2

      パンダのレストラン

      MARVEL オールスターバトル

      Orbital 1

      Rooms of Doom

      Sky Dancer Run

      スリングコング

      Soul Knight

      この他にも、すばらしいアプリやゲームが Google Play のエディターのおすすめセクションに掲載されています。品質の高いアプリやゲームを作る際のベスト プラクティスとしてもご活用ください

      このブログ投稿はどのくらい役に立ちましたか?




      Reviewed by Hak Matsuda - Developer Relations Team

      DFP API v201705 の提供終了について

      $
      0
      0
      この記事は DFP API チーム、Gabe Rives-Corbett による Google Ads Developer Blog の記事 "Sunset of DFP API v201705" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
      
      サポートの終了スケジュールに基づき、2018 年 5 月 31 日木曜日に DFP API の v201705 の提供が終了します。このタイミングで、このバージョンへのリクエストはすべてエラーとなります。

      まだこのバージョンを使っている方は、早めに最新リリースにアップグレードし、Preferred Dealのサポート、タイムゾーン設定の報告、通貨設定の報告などの新機能を活用してください。

      アップグレードするには、リリースノートを確認して互換性を破る変更点を把握し、最新版のクライアント ライブラリを取得してコードをアップデートしてください。

      主な変更点は、以下のとおりです。

      これは完全なリストではありませんので、質問がある場合は、いつものように遠慮なくご連絡ください。今後のサポートの終了や提供終了のお知らせを受け取るには、DFP API Sunset Announcementsグループに参加して通知設定を調整してください。


      Reviewed by Thanet Knack Praneenararat - Ads Developer Relations

      新番組 INEVITABLE TV がはじまります

      $
      0
      0
      Google Cloud に代表されるクラウド技術の進化が引き起こすその先の世界を、機械学習、VR / AR、IoT などの領域で活躍されているスタートアップの方々と一緒に議論するイベント「INEVITABLE ja night」。これまで開催した 3 回のイベントには数多くの方にご参加いただきました。


      しかしながら、イベントという限られた時間の中では語りつくせなかったことや、取り上げることのできなかった話題も多数あります。そこで、こうした話題を取り上げるオンライン番組「INEVITABLE TV」を定期的に配信することにしました。

      INEVITABLE TV は、個性ある 3 人のナビゲーターが担当し、毎回素敵なゲストをお招きして、楽しく面白い話を語っていただきます。

      【概要】

      • 番組名称 : INEVITABLE TV 
      • 配信日 : 毎月第 4 水曜日(予定) 
      • 配信チャンネル : Google Developers Japan 
      • ハッシュタグ : #inevitableja  

      【ナビゲーターの紹介】

      鈴木 拓生(すずき たくお)
      グーグル合同会社 Developer Relations Team Program Manager
      メディア系企業にて、社外のデベロッパーと恊働するプロジェクト等を担当し、 2012 年からはシリコンバレーのスタートアップやインキュベーションに対しての投資も担当。 現在は Google の Developer Relations チームで主に Design Sprint や Material Design 周りのコミュニケーションを担当し、デベロッパーやスタートアップのエコシステムの向上を支援。

      西村 賢(にしむらけん)
      フリーランス IT ジャーナリスト(元 TechCrunch Japan 編集長)
      テクノロジーがビジネスや社会に及ぼす影響をウォッチしている IT ジャーナリスト。1990 年代半ばの学生時代に寄稿を始めた PC 雑誌「月刊アスキー」や「週刊アスキー」の編集・記者としてインターネット・PC 産業の興隆を取材。後にIT エキスパート向け Web サイト「@IT」(ITmedia 運営)で副編集長、グローバルなスタートアップ情報サイト「TechCrunch Japan」の編集長を経て 2018 年に独立。国内、国外の IT 企業やスタートアップ企業の取材多数、また 2000 人規模のイベントプロデュースを多数手がける。@IT 時代にはエンジニア向けサービスを企画してプロダクトオーナーとして立ち上げ。早稲田大学理工学部物理学科卒。上智大学非常勤講師。


      小島 英揮(おじま ひでき)
      Still Day One 合同会社 代表社員 パラレルマーケター・エバンジェリスト
      25 年以上、IT のマーケティング業務に従事。PFU やアドビ システムズ等でインターネット関連製品を担当後、2009 年 〜 2016 年に AWS の日本のマーケティングを統括。国内最大のクラウドコミュニティ JAWS - UG を立上げる。現在、オンライン決済や AI 等複数の IT 企業でのマーケティングを軸に、パラレルキャリアを実践中。



      第 1 回目の配信は以下よりご覧ください。



      また、番組アーカイブはこちらでもご覧いただけます。今後、不可避な流れに乗るであろうテーマを順次取り上げていく予定です。

      なお、第 4 回 INEVITABLE ja night の参加登録も引き続き受け付けています。締め切りは 5 月 11 日(金)までですので、参加登録をまだされていない方はふるってご応募ください。


      Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team


      今こそ GCM から FCM にアップグレードを

      $
      0
      0
      この記事は Jen Person、デベロッパー アドボケートによる The Firebase Blog の記事 "Time to Upgrade from GCM to FCM" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
      
      2016 年、Google Cloud Messaging(GCM)の進化形として Firebase Cloud Messaging(FCM)がリリースされました。それ以来、私たちは懸命に努力を重ね、Firebase Cloud Messaging をその前身よりも強力なツールにしようとしてきました。Firebase Cloud Messaging を使うと、GCM と同じように iOS、Android、Web に対して無料で確実に通知やデータ メッセージを送ることができます。さらに、FCM には、Firebase コンソールの直感的な通知インターフェース、強化されたレポーティング、他の Firebase プロダクトとの統合など、たくさんの新機能が含まれています。FCM による的を絞った通知や通知のテストを活用すれば、簡単かつ効率的にユーザーの定着率アップにつなげることができます。

      私たちは、FCM の改善に多くの時間と注意を向けています。本日、すべてのデベロッパーが 1 年以内に FCM にアップグレードする必要があることをお知らせするのはそのためです。GCM のサーバーおよびクライアント API は非推奨となっており、2019 年 4 月 11 日に削除されます。FCM に組み込まれている新機能をすぐに使用できるように、できるだけ早くアップグレードすることをお勧めします。

      アップグレードの際に参考にしていただけるように、ステップごとの移行ガイドを作成しました。皆さんが疑問に思うかもしれないよくある質問にも、以下で回答しています。

      FCM には他にどんな新機能がありますか?

      アップグレードすると、プラットフォーム オーバーライドやトピックの組み合わせなど、FCM で利用できるすべての新機能を使えるようになります。Firebase コンソールから直接通知を送ることもできます。さらに、FCM は A/B テストや Predictions などの他の Firebase プロダクトとシームレスに統合されています。

      さまざまなメッセージをテストして一番コンバージョン率が高いメッセージを確認したいなら、FCM と A/B テストを組み合わせて、通知を最適化する実験ができます。離脱しそうなユーザーや、アプリでお金を使ってくれそうなユーザーに働きかけたいなら、FCM と Predictionsを組み合わせて、予測される行動に基づいて対象を絞った通知を送ることができます。

      これらは、FCM ですぐに使うことができるすばらしい機能の一例です。今後も、たくさんの新機能が追加される予定です!

      既存のユーザーには、まだメッセージを送ることができますか?

      まだ GCM API を使っているプロジェクトがある場合は、2019 年 4 月 11 日までにクライアントとサーバーのコードを更新して FCM を使うようにする必要があります。既存の GCM トークンは FCM でも動作しますので、ご安心ください。既存のユーザーにメッセージを送れなくなることはありません。

      どうやってアップグレードすればよいですか?

      完全な手順は、移行ガイドで説明しています。動画コンテンツのほうが望ましい場合は、こちらの Firecastで詳細をご確認ください。

      ここでは、概要だけ説明します。アップグレードは、主にコンソール、アプリ、サーバーの 3 箇所で行います。
      • Firebase コンソールで、既存の Cloud Project ID を使って新しい Firebase プロジェクトを作成します。
      • アプリでコードの変更を行います。変更量は、トピックのサブスクリプションやトークンの生成など、現在利用している GCM 機能によって異なります。
      • サーバー側では、サーバー エンドポイントを GCM から FCM に変更します。

      一度に 3 つすべての変更を完了させる必要はありません。作業は皆さんのペースに合わせて行うことができます。たとえば、今日はコンソールの設定を行い、アプリのコードは別のタイミングで変更しても構いません。アプリのコードはすぐに更新し、サーバー側の要件には後ほど対応することもできます。

      アプリをアップデートしないユーザーはどうなりますか?

      ユーザーのアプリに GCM ロジックが搭載されていれば、メッセージを受信することができます。FCM は GCM と下位互換性があるので、サーバー エンドポイントを更新せずにアプリのロジックを更新しても構いません。その逆も可能です。

      Firebase はどのようなデータを収集、使用しますか?プライバシーが心配です。

      詳しくは、Firebase の利用規約と、Firebase のプライバシーおよびセキュリティ ポリシーをご覧ください。Firebase 向け Google アナリティクスを無効にすると、収集されるデータ量を減らすことができます。ただし、これによっていくつかの FCM 機能も無効になる点に注意してください。

      他に質問がある場合はどうすればよいですか?

      私たちが皆さんのアップグレード プロセスをサポートします。まずは、こちらのよくある質問のページをご覧ください。また、質問を StackOverflow に投稿することをお勧めします。あるいは、こちらに記載されているいずれかの方法で Firebase サポートにご連絡ください。

      皆さんのクリック時間を節約するために、おすすめのリンクを以下に掲載します。最初にアップグレード ガイドを確認してから、他のリンクでさらに詳しい内容をご覧ください。

      すでに移行が完了している場合はどうすればよいですか?
      おめでとうございます。うまく動いていますか?@ThatJenPerson にツイートして、うまくいっていることや、うまくいかなかったことをお知らせください。共有していただいた体験は、今後の改善に役立たせていただきます。

      GCM の進化形である FCM を皆さんに使っていただけることを楽しみにしています!


      Reviewed by Khanh LeViet - Developer Relations Team

      トップ 3 タイトルが決定![ Indie Games Festival 2018 ]

      $
      0
      0
      Google Play が主催する日本のインディーゲーム開発者のためのコンテスト、Indie Games Festival 2018 におけるトップ 3 タイトルが、 4 月 28 日(土)にイベントスペース「タブロイド」にて開催されたファイナルイベントにて決定し、表彰されました。受賞された皆様おめでとうございます!

      ファイナルイベントでは、まずトップ 20 の中から審査員による審査と一般参加者投票によりトップ 10 を決定しました。トップ 10 に入賞したデベロッパーによる各タイトルのプレゼンテーションを元に一般参加者および審査員の採点を行い、トップ 10 の中からトップ 3 を決定しました。また、「少年ジャンプ+」賞は集英社様の審査員によりトップ 20 の中から選出されました。

      トップ 3 受賞タイトル(アルファベット順、五十音順)

      Craft Warriors
      PARADE!
      ネコの絵描きさん


      トップ 3 表彰の様子

      トップ 10 受賞タイトル(上記 3 タイトルを除く。アルファベット順、五十音順)

      BQM ブロッククエスト・メーカー
      Million Onion Hotel
      Ninja Flicker
      怪異掲示板と 7 つのウワサ
      クリスタル・クラッシュ【超攻撃的パズル合戦!】
      ねぇ AI、本当の事がしりたい
      ねこかわいいぼくゆうれい


      トップ 10 表彰の様子


      少年ジャンプ+賞受賞タイトル
      ネコの絵描きさん



      少年ジャンプ+賞表彰の様子

      インディゲーム開発者の皆様の情熱が詰まった数多くのタイトルをご応募いただき、ありがとうございました。
      TOP 3 の賞品の 1 つとして Google Play ストアの特集にて選出されたタイトルのバナー掲出が予定されています。
      また、4 月にはトップ 20 が Google Play ストアのゲームカテゴリのトップバナーにて掲載され、多くの方にアクセスしていただきました。
      ゲームを応募いただいたインディーゲーム開発者の皆様、イベントへ参加いただいたゲームファンの皆様、審査員ほか関係者の皆様のご協力に感謝いたします。これからも、ゲーム開発者のアイディア、こだわり、情熱の詰まったゲームや作品を幅広く知っていただけるような活動を続けたいと思います。
      来年の本イベントへ向けてのキックオフは秋頃を予定しています。
      今後のイベントについてお知らせを受け取りたい方はこちらからニュースレターへ登録してください。
      Posted by Tomoko Tanaka - Google Play Team

      Google URL Shortener から Firebase Dynamic Links へ

      $
      0
      0
      この記事は Firebase ソフトウェア エンジニア、Michael Hermanto による Google Developers Blog の記事 "Transitioning Google URL Shortener to Firebase Dynamic Links" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      Google URL Shortener は、簡単にリンクを共有したり、オンライン トラフィックを測定したりする便利な方法として、2009 年にリリースされました。それ以来、たくさんの有名な URL 短縮サービスが登場しています。また、インターネット上でコンテンツを見つける方法も、主に PC のウェブページだったものが、アプリ、モバイル端末、ホーム アシスタントなどへと大幅に変化しています。

      そこで、リソースの選択と集中を行うため、今後数週間で goo.gl のサポートを終了し、Firebase Dynamic Links(FDL)に置き換えます。FDL は、既存のユーザーや潜在的なユーザーに iOS、Android、ウェブアプリの任意のロケーションを送ることができるスマート URL です。今後、goo.gl のほとんどの機能は終了しますが、既存のリンクはこれからもすべて意図した宛先にリダイレクトされます

      ユーザーの皆さんへ


      2018 年 4 月 13 日より、匿名ユーザーと今まで短縮リンクを作ったことがないユーザーは、goo.gl コンソールから新しい短縮リンクを作れなくなりました。新しく短縮リンクを作りたい方には、Firebase Dynamic Linksを使うか、代替手段として BitlyOw.lyなどの有名サービスを確認することを推奨します。

      既存の goo.gl 短縮リンクをお持ちの方は、2019 年 3 月 30 日までの 1 年間、goo.gl コンソールのすべての機能を利用できますが、1 年後にはコンソールの提供が終了します。それまでの間は、goo.gl コンソールからすべての短縮リンクの管理やアナリティクスを行うことができます。

      すべてのリンクは、2019 年 3 月 30 日以降も意図した宛先にリダイレクトされます。既存の短縮リンクは Firebase コンソールには移行されませんが、goo.gl コンソールからリンク情報をエクスポートすることは可能です。

      デベロッパーの皆さんへ


      2018 年 5 月 30 日以降は、本日(*原文公開当時)までに URL Shortener APIにアクセスしたことがあるプロジェクトでのみしか短縮リンクを作成できません。新しく短縮リンクを作成する場合は、FDL APIを使うことを推奨します。FDL 短縮リンクは、自動的にユーザーのプラットフォームを検知し、ユーザーを適切なウェブまたはアプリに転送します。

      すでに URL Shortener APIを呼び出して goo.gl 短縮リンクを管理している方は、API の提供が終了する 2019 年 3 月 30 日までの 1 年間、利用を続けることができます。

      ユーザーについては、すべてのリンクは 2019 年 3 月 30 日以降も意図した宛先にリダイレクトされます。ただし、既存の短縮リンクは Firebase コンソール / API には移行されません。

      URL Shortener はすばらしいツールで、これを構築できたことは私たちの誇りです。しかし、未来に視野を向ければ、Firebase Dynamic Links が持つ可能性への期待は高まるばかりです。特に、動的なプラットフォーム検知や、アプリのインストール プロセスをはさんでも動作するリンクはすばらしいものです。皆さんにもそう思っていただけたらと思います。

       

      Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

      TensorFlow Dev Summit 2018 ハイライト

      $
      0
      0
      この記事は Google Developers Blog の記事 "Highlights from TensorFlow Dev Summit 2018 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      オリジナルの記事は、TensorFlow チームを代表して TensorFlow プロダクト マネージャー、Sandeep Gupta が TensorFlow ブログに投稿したものです。

      2018 年 3 月 30 日、カリフォルニア州マウンテン ビューの Computer History Museum において、2 回目となる TensorFlow Developer Summitを開催しました。会場には 500 名以上の TensorFlow ユーザーが集まりました、。また世界各地で サミットと同時に開催された TensorFlow Viewing イベントでは、多くの方がセッションをライブストリームを視聴してくださいました。TensorFlow チームやゲストスピーカーによる新製品のお知らせや技術トークが満載だったイベントの、ハイライトをご紹介します。


      機械学習は、世界中の人々に影響する課題を解決しています。これまで不可能または複雑すぎると思われていた問題が、機会学習によって解決可能になりました。TensorFlow が利用される事によって、さまざまな分野ですでに画期的な進展が起こっています。次に例を示します。

      私たちは、このようなすばらしい TensorFlow の活用事例を目にして感銘を受けています。そして、TensorFlow をさらに多くのデベロッパーに使っていただくために努力を続けています。その一環として、このたびデベロッパー エクスペリエンスの改善につながる TensorFlow のアップデートをお知らせします。

      さらに使いやすくなった TensorFlow


      研究者やデベロッパーは、よりシンプルな方法で TensorFlow を使いたいと考えています。そこで、Python デベロッパー向けに、イーガーエクセーキューションと呼ばれる、より直感的なプログラミング モデルを組み込みました。これにより、計算グラフの作成と実行の差がなくなりました。デベロッパーは、イーガー エクセキューションで開発を行い、そのコードを使って等価グラフを生成し、Estimator ハイレベル API を使って大規模なトレーニングを行うことができます。さらに、単一マシンの複数の GPU で Estimator モデルを実行する新たな手法も発表されました。これによって、最低限のコード変更だけですばやくモデルを拡張できるようになります。

      機械学習モデルがさらに豊富に、複雑になっていくのに対し、私たちはデベロッパーがより簡単に機械学習モデルを共有、再利用、デバッグできるようにしたいと考えています。そこで発表したのが TensorFlow Hubです。これは、似たようなタスクを実行する際に再利用できるモジュール(自己完結型の TensorFlow グラフの一部)の公開や検索を容易にするライブラリです。モジュールには、あらかじめ大規模なデータセットを使ってトレーニングした重みが含まれています。独自のアプリケーションから、この重みを再トレーニングおよび利用することも可能です。モジュールを再利用すると、小さなデータセットでモデルをトレーニングしたり、一般化を進めたり、トレーニングにかかる時間を短縮したりすることができます。また、モデルのデバッグを簡単にするために、インタラクティブなグラフィカル デバッガ プラグインも新たにリリースしました。これは、TensorBoard 視覚化ツールの一部で、計算グラフの内部ノードをリアルタイムに調査したり、ステップ実行したりできるものです。

      モデルのトレーニングは、機械学習プロセスの一部にすぎません。デベロッパーは、現実世界の ML システムを構築するために、エンドツーエンドで動作するソリューションを必要としています。この目的を実現するために、TensorFlow Extended(TFX)のロードマップを発表し、併せて、TensorFlow と Apache Beam の能力を組み合わせ、評価指標を計算して視覚化するオープンソース ライブラリ TensorFlow Model Analysis もリリースしました。今までにリリースされている TFX コンポーネント(TensorFlow Model AnalysisTensorFlow TransformEstimatorsTensorFlow Servingなど)は、高度に統合されています。デベロッパーは、これらを使って本番環境での TensorFlow モデルのデータ準備、トレーニング、検証、デプロイを行うことができます。

      TensorFlow を利用できる言語やプラットフォームが拡大


      TensorFlow が簡単に使えるようになっただけでなく、新たな言語で利用できるようになりました。TensorFlow.jsは、JavaScript デベロッパー向けの新たな ML フレームワークです。TensorFlow.js を使ってブラウザで機械学習を行うことにより、インタラクティブ ML やすべてのデータをクライアント側に置いたシナリオのサポートなど、新たな可能性が開かれます。ブラウザだけでモジュールを構築してトレーニングしたり、オフラインでトレーニングした TensorFlow や Keras のモデルをインポートし、WebGL アクセラレーションを使った推論もできるようになります。Emoji Scavenger Hunt ゲームは、TensorFlow.js を使って構築した楽しいアプリケーションの一例です。

      さらに、Swift プログラマーへ向けのアップデートとして、4 月には、TensorFlow for Swiftがオープンソース化される予定です。TensorFlow for Swift は、通常の TensorFlow 向け言語バインディングとは異なります。ファーストクラス コンパイラーと言語サポートが組み込まれているので、積極的実行が利用でき、グラフの能力を完全に引き出すことができます。プロジェクトはまだ開発段階です。詳しくは、近日中にお知らせいたします。

      TensorFlow Liteの最新情報もあります。TensorFlow Lite は、TensorFlow の軽量版クロスプラットフォーム ソリューションで、モバイルなどのエッジ端末にトレーニング済みの ML モデルをデプロイすることができます。現在サポートされている Android と iOS に加えて Raspberry Pi がサポートされ、サポートされる命令やモデル(カスタム命令も含む)が増加します。デベロッパーが独自アプリで簡単に TensorFlow Lite を使えることも説明されました。TensorFlow Lite のコア インタープリターのサイズはわずか 75KB(TensorFlow では 1.1 MB)です。量子化イメージ分類モデルを TensorFlow Lite で実行すると、TensorFlow よりも最大 3 倍高速に実行できます。

      ハードウェアのサポートにおいては、TensorFlow が NVIDIA の TensorRT と統合されました。TensorRT は、推論用ディープ ラーニング モデルを最適化し、本番環境の GPU デプロイ用ランタイムを作成するライブラリです。これにより、TensorFlow で多くの最適化が実現します。さらに自動的にプラットフォーム固有のカーネルを選択することにより、GPU で推論を行う際のスループットを最大化しつつ、レイテンシーを最小化します。

      また、CPU で TensorFlow を実行しているユーザーのために、パートナーの Intel と協力し、ディープ ラーニング用に高度に最適化された Intel MKL-DNNオープンソース ライブラリの統合を行いました。Intel MKL-DNN を使うと、さまざまな Intel CPU プラットフォームでの推論が最大 3 倍早くなります。

      TensorFlow を実行できるプラットフォームはさらに増加し、先月ベータ版がリリースされた Cloud TPU が加わりました。リリース後、Google Cloud TPU チームはすでに ResNet-50 において 1.6 倍のパフォーマンス増加を実現しています。この改善は、まもなく 1.8 リリース で TensorFlow ユーザーに公開される予定です。

      TensorFlow の新たな用途や領域


      統計や確率の手法によって、多くのデータ分析の問題が解決されています。TensorFlow は、ディープ ラーニングやニューラル ネットワーク モデルだけでなく、TensorFlow Probability APIを通して最新のベイズ分析手法を提供できるようになっています。このライブラリには、確率分布、サンプリング手法、新たな指標や損失などの構成要素が含まれています。その他、たくさんの従来の ML 手法のサポートも強化されています。たとえば、事前に作成されている高レベルのクラスを使うと、ブースト決定木を簡単にトレーニングしてデプロイすることができます。

      機械学習と TensorFlow は、すでにさまざまな分野における難題の解決に役立っています。TensorFlow が大きな影響を発揮している分野の 1 つがゲノムです。そこで、TensorFlow で使われている一般的なゲノム ファイル形式の読み書きやフィルタリングを行うライブラリ、Nucleusのリリースを行いました。これは、ゲノムの違いを検出する TensorFlow ベースのオープンソース ツール DeepVariantとともに、ゲノム分野の新たな研究や発展を加速させることでしょう。

      コミュニティのリソース拡大とエンゲージメントの増加


      以上の TensorFlow のアップデートは、TensorFlow を世界有数の ML フレームワークの 1 つにするために尽力いただいた多くのユーザーや貢献者のコミュニティにメリットをもたらし、そのコミュニティを拡大させることを目的としたものです。コミュニティとの深い関わりを継続し、いつでも TensorFlow の最新情報を提供できるように、公式 TensorFlow ブログTensorFlow YouTube チャンネルを新設しました。さらに、コミュニティの協調作業を促進するため、新たなメーリング リストや、特定のプロジェクトのオープンソース化をサポートするいくつかの Special Interest Groupも設立します。コミュニティに参加する方法について知りたい方は、TensorFlow コミュニティページをご覧ください。いつものように、Twitterで TensorFlow をフォローして最新ニュースを受け取ることもできます。

      この 2 年間、TensorFlow を実績ある ML フレームワークに押し上げてくださったすべての皆さんに深く感謝いたします。参加してくださった皆さん、視聴してくださった皆さん、どうもありがとうございます。機械学習と TensorFlow で重要な難題を解決したという方は、ぜひ #MadeWithTensorFlow で共有してください!



      Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

      Google Maps Platform の提供を開始 : Google マップのビジネス利用がさらに進化

      $
      0
      0
      この記事は Google Maps Platform team による Google Maps Platform Blog の記事 " Introducing Google Maps Platform" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      Google Maps API の提供開始から 13 年が経過し、この間、多くの方が Google マップを利用して自らの業界を変革し、人々の暮らしをより良いものにしてきました。車の乗り方、子供たちにとって最善の学校を見つける方法新居の探し方はその一例です。次にどのようなことが実現されるのか、楽しみで仕方がありません。

      米国時間の 5 月 2 日、Google マップビジネスの次世代を担う製品「Google Maps Platform」を発表しました。このプラットフォームは最新の API 製品と新しい産業別ソリューションを含んでおり、イノベーションの促進を手助けします。位置情報に基づいた新しい機能や製品の活用を、より簡単に始めることができるようになります。



      2018 年 3 月に、ゲームスタジオ向けに、Google マップのデータを利用して位置情報のゲームを開発するためのソリューションを発表しました。今回、ライドシェアおよびアセットトラッキング業界向けの新しいソリューションの提供を開始します。ライドシェア業界の方は Google マップのナビゲーションを直接自社のアプリに埋め込むことで、ドライバーや顧客の体験を最適化できるようになります。また、アセットトラッキング業界向けには、車両やアセットの位置をリアルタイムで特定し、アセットがどこに移動したかを可視化し、複雑な道のりを行く車両のルート設定を行うことで、事業の効率化を後押しします。Google は今後も、利用者の皆様に有益な情報や専門的知見を提供する体制がが整った分野において、新しいソリューションを市場に投入していく予定です。

      後述するコア API は、位置情報に基づいたアプリやその体験を構築するのに必要な要素技術の開発をサポートします。Google は、このコア API を進化させ、よりシンプルかつ簡単に扱うことができ、利用者のビジネス成長に合わせてスケール可能な物にすることを目指しています。

      位置情報に基づいた新しい体験をもたらす最新の製品

      これまで提供してきた 18 種類の API を 3 つのコア製品(マップ、ルート、プレイス)に簡素化します。これにより、皆さんは新しい機能を見つけることが容易になり、アプリやウェブサイトに追加できるでしょう。なお、これらのアップデートは既存のコードでも使用することができます。すなわち、既存コードに何か変更を加える必要はありません。

      単一の料金プラン、無料サポート、単一のコンソール

      これまでに Google Maps API を利用いただいている皆様からは、すべての コア API へのアクセスの料金設定をもっと単純かつ分かりやすくして欲しいというご要望をいただいていました。そこで、今回、スタンダートプランとプレミアムプランを統合し、コア製品に対しては、利用料後払い方式の料金プランのみとすることにしました。この新プランでは、開発者は毎月最初の 200 ドル分を無料で利用することができます。ほとんどの利用者はこの無料枠内で毎月ご利用いただけることでしょう。この新しい料金プランにより、年間利用料、前払手数料、解約手数料や使用量の制限は無くなり、ご利用いただいたサービスに対してのみ支払えば良いことになります。また、あらゆる方に対して無料のカスタマーサポートを広げていきます。さらに、Google Cloud Platform Console と統合することで、利用状況の追跡や、プロジェクト管理、および新しい革新的な製品を探し出すことなどがより簡単に行えます。

      お客様の発展に合わせ、簡単にスケール可能

      2018 年 6 月 11 日(米国時間)より、皆さんがコア製品にアクセスする際には、有効な API キーと Google Cloud Platform の請求先アカウントの設定が必須となります。皆さんが請求を有効にした時点で、3 つの製品(マップ、ルート、プレイス)に対する月ごとの 200 ドルの無料利用枠が設定されます。皆様のビジネスが成長し、利用量が急激に増えた場合でも、ご心配は不要です。Google マップのグローバルインフラにより、お客様はキャパシティや信頼性、パフォーマンスについて気にせずに自動的にスケールさせて利用を継続することができます。今後もGoogle の他のプログラムと提携し、この製品を非営利組織、スタートアップ、災害対応、および報道機関へと提供していきます。Google は、これらのプログラムを何百、何千という組織やより多くの国々に向けてスケールさせるための新しいプロセスを導入しました。

      今後、皆さんが位置情報に基づいたあらゆる新しい体験を構築するにあたって、Google はその構築を支援していきたいと考えています。現在、このコア API をすでに利用されている場合は、「既存ユーザー向けガイド(英語)」をご覧下さい。今回の変更に関する詳しい説明と、新しいプランへの移行を容易に進めるガイドラインを解説しています。もし、初めて製品を利用するという方は、最初のプロジェクトをここから始めてみてください。

      Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Google Maps Solution Architect, Google Maps

      AIY Projects: 2018 年のキットのアップデート

      $
      0
      0
      この記事は AIY Projects ディレクター、Billy Rutledge による Google Developers Blog の記事 "AIY Projects: Updated kits for 2018" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      昨年、AIY Projects は、Maker の皆さまが AI を活用したプロジェクトを実現するために、2 つのDIYキットをリリースいたしました。これらのキットへの需要は非常に高く、特に STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics) 教育においては、親や教師から学校に最適なツールという評価を受けています。今後、現在存在している仕事が変わって行くなかで、学生たちは今現在は想像もできないような職業に就く可能性もあります。その際に不可欠になるのが、分析的思考や創造的問題解決といったコンピュータ サイエンスのスキルだと考えられます。

      AIY を STEM 授業計画に組み込んだり、学生たちが将来の課題に備えたりするには、たくさんのステップが必要になります。Google は、新たなバージョンの AIY キットをリリースすることで、その第一歩を踏み出そうとしています。Voice Kit では音声で制御するスピーカーを、Vision Kit では学習によって人や物体を認識するカメラを作ることができます(詳しくは、こちらをご覧ください)。新しいキットでは、説明がわかりやすくなり、新たなアプリも加わり、すべてのパーツが箱の中にそろっているので、少し取り掛かりやすくなっています。

      組み立てを簡単にするため、どちらのキットも新しい Raspberry Pi Zero WH で動作するように再設計されています。これも箱の中に入っており、USB コネクタ ケーブルやあらかじめソフトウェア イメージが保存された SD カードも付属しています。ソフトウェア イメージをダウンロードする必要がなくなったので、短時間で動作させることができます。アップデート版の AIY Vision Kit v1.1 には、Raspberry Pi Camera v2 も付属しています。
      AIY Voice Kit v2 には、Raspberry Pi Zero WH とソフトウェア イメージを保存済みの SD カードが付属
      AIY Voice Kit v1.1 には、Raspberry Pi Zero WH、Raspberry Pi Cam 2、ソフトウェア イメージを保存済みの SD カードが付属

      さらに、Android 用の AIY コンパニオン アプリもリリースされ、Google Play で公開されています。これを使うと、ワイヤレスの設定を簡単に行うことができます。代替手段として、今までのようにモニター、キーボード、マウスを使うこともできます。また、iOS と Chrome 版のコンパニオン アプリも開発中で、まもなく公開される予定です。

      AIY ウェブサイトも更新され、ドキュメントが改訂されています。Makerの皆さんが取り掛かりやすくなっており、開発しながら学ぶことができます。また、AIY キットで動作する各種ニューラル ネットワークを紹介する AIY Models のページもできました。私たちは、STEM 教育を始める障壁の 1 つを取り除きましたが、これらのキットをさらに活用してもらうためにできることはまだたくさんあると考えています。そこで、ユーザーの皆さんからフィードバックを集めるため、再び #MakerFaire イベントに参加します。6 月には、シカゴで開催される ISTE カンファレンスで世界中の教師の皆さんと協力し合う予定です。

      新しい AIY Voice KitVision Kitは、今月より、Target の店舗および Target.com(米国)で販売されています。また、世界中で入手できるように、各国の小売店にも販売網を広げています。製品が入手できるようになったときに通知を受け取りたい方は、メーリング リストに登録してください。

      皆さんが新しい AIY キットを手に取り、独自のスマート端末の開発方法についてさらに学んでいただけることを願っています。ぜひ、皆さんのレシピを Hackster.ioや #aiyprojects を使ってソーシャル メディアで共有してください。



      Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

      Android Things リリース候補版

      $
      0
      0
      この記事は IoT デベロッパー アドボケート、Dave Smith による Android Developers Blog の記事 "Android Things Release Candidate" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      今年の CES では、Lenovo、LG、JBL、iHome、Sony といったパートナーが Android Things を使ったコンシューマー製品を展示しました。うれしいことに、Android Things によって、デベロッパー エコシステムはさらに広がりを見せています。本日は、Android Things の Developer Preview 8 についてお知らせします。これは、近日中に予定されている安定版リリース前の最終プレビュー リリースとなります。

      すべての機能がそろった SDK

      Developer Preview 8 は、近日中に予定されている安定版リリースで Android Things サポート ライブラリに公開される最終的な API が搭載されています。今後、SDK が安定版として v1.0 リリースを迎えるまで、互換性がなくなるような API の変更はありません。DP8 に含まれるすべての API の変更点を確認したい方は、リリースノートをご覧ください。最終版 SDK のクラスやメソッドを確認したい方は、改訂された SDK リファレンスを参照してください。

      今回のリリースでは、Android Things デベロッパー コンソールにも新機能が追加され、本番端末のビルドや管理が今まで以上に簡単になっています。以下では、主なアップデート内容を紹介します。

      本番環境を意識したコンソールの強化

      近日中に予定されている LTS リリースで本番端末をビルドし、それを実際の環境に送り出すことを考慮して、Android Things デベロッパー コンソールに以下のアップデートを行っています。
      • OTA の強化:現場で問題が見つかったとき、現在の OTA ビルドを非公開にします。
      • ストレージ レイアウトの視覚化:各ビルドにおけるアプリやデータへの端末ストレージの割り当てを設定し、アプリが必要とするストレージ量の概要を示します。
      • フォントおよび言語 / 地域の制御:各ビルドに組み込まれているサポート対象のフォントおよび言語 / 地域を設定します。
      • グループ共有:プロダクト共有が拡張され、Google グループがサポートされています。

      アプリ ライブラリ

      新しいアプリ ライブラリを使うと、APK を別々の zip バンドルにパッケージ化する必要がなくなるので、APK の管理が簡単になります。個々のバージョンのトラッキング、パーミッションの確認、他のコンソール ユーザーとのアプリの共有も可能です。詳細については、アプリ ライブラリのドキュメントをご覧ください。


      パーミッション

      モバイル端末では、アプリが実行時にパーミッションをリクエストし、エンドユーザーがそれを付与します。以前のプレビューでは、端末の起動時に Android Things がアプリに対して、同じパーミッションを自動的に付与していました。DP8 以降は、デベロッパー コンソールの新たなインターフェースでパーミッションを付与することになります。これにより、アプリが端末で使用するパーミッションをデベロッパーが細かく制御できるようになります。


      Android Studio はデフォルトですべてのパーミッションを付与するので、この変更は開発には影響しません。コマンドラインを使っているデベロッパーの皆さんは、-gフラグを付けて adb installコマンドを実行すれば同じ動作が得られます。特定のパーミッションを取り消して端末のアプリの動作をテストしたい場合は、次のようにして pmコマンドを使用します。
      $ adb shell pm [grant|revoke] <permission-name> ...

      アプリ起動の動作

      埋め込み端末は、起動時にプライマリ アプリを自動的に起動する必要があります。また、そのアプリが異常終了した際には、起動し直さなければなりません。以前のプレビューでは、端末のメインアプリでカスタム インテント IOT_LAUNCHERをリッスンすることにより、この動作を実現していました。DP8 より、このカテゴリが標準インテント CATEGORY_HOMEに置き換わっています。
      <activity android:name=".HomeActivity">
      ...

      <!-- Launch activity automatically on boot, relaunch on termination. -->
      <intent-filter>
      <action android:name="android.intent.action.MAIN"/>
      <category android:name="android.intent.category.HOME"/>
      <category android:name="android.intent.category.DEFAULT"/>
      </intent-filter>
      </activity>

      IOT_LAUNCHERインテント フィルタを含むアプリは、起動時にトリガーされなくなります。アプリをアップデートして、CATEGORY_HOMEを使うようにしてください。

      フィードバック

      デベロッパー プレビューの期間中にフィードバックを共有してくださっているデベロッパー コミュニティの皆さん、どうもありがとうございます。私たちは、大規模なネットワーク接続端末を構築する皆さんのお役に立ちたいと願っています。そのために、ぜひ Google+ の Google's IoT Developers Communityに参加して、Android Things で開発しているものや、今後のリリースでプラットフォームを改善できる点についてお知らせください。


      Reviewed by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team

      ウェブ上の安全なアプリのホーム、.app のご紹介

      $
      0
      0
      この記事は VP / CIO / ドメイン愛好家、Ben Fried による Google Developers Blog の記事 "Introducing .app, a more secure home for apps on the web" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
       

      本日(*原文公開当時)は、Google Registryの最新トップレベル  ドメイン(TLD)、.appについてお知らせします。

      TLD とは、ドメイン名の最後の部分のことで、たとえば「www.google.com」の .com や、「blog.google」の .google を指します。.app は、アプリやアプリのデベロッパーのための特別な TLD として作成されました。アプリを世界に向けて公開する際に役立つよう、セキュリティを強化しています。

      モバイルアプリの世界で働いてきた方にも、ウェブ上にホームがあれば何かと役に立つはずです。覚えやすい .app ドメイン名を使えば、皆さんのアプリは見つけやすくなり、より詳しく知ってもらえるようになります。この新しいドメインをランディング ページとして使い、信頼できるダウンロード リンクを共有したり、ユーザーに最新情報を提供したり、アプリ内コンテンツへのディープリンクを設定することもできます。

      .app ドメインの主なメリットの 1 つに、皆さんとユーザー、両方のためのセキュリティが組み込まれている点が挙げられます。他のドメインと大きく異なるのは、.app ウェブサイトへの接続には HTTPS が必須になる点です。これは、不正な広告ソフトウェアや ISP によるトラッキングからの保護に役立つだけでなく、オープン Wi-Fi ネットワークを使った盗聴からも保護することができます。.app は、セキュリティを強制する初めての一般登録可能な  TLD であり、ウェブすべてが HTTPS という未来に向けた大きな一歩となります。

      日本時間 5 月 8 日 16:00(太平洋夏時間 5 月 8 日 0:00)以降、.app ドメインは一般公開され、お好みのレジストラを通して利用できるようになります。ドメインの登録を行いたい方は、get.appにアクセスしてすでに使われている .app を確認し、お好みのレジストラ パートナーを選択してください。皆さんに新しい .app ドメインを活用していただけるのを楽しみにしています。



      Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

      Google Cloud Platform トレーニング イベント | Cloud OnBoard - 福岡 5 月 30 日(水)開催

      $
      0
      0
      Cloud OnBoard お申し込みページ : https://goo.gl/YCbBf4

      Cloud OnBoard は、GCP 認定トレーナーによる Google Cloud Platform(GCP)トレーニングの入門編です。

      トレーニングでは、認定トレーナーによるわかりやすいプレゼンテーションとデモンストレーションを駆使し、GCP の利点、特徴、ユースケースを理解してもらい、GCP の主要サービス(Compute Engine, Google App Engine, Kubernetes Engine, Cloud SQL, Cloud Datastore, BigQuery, Machine learning)について解説していきます。

      Cloud OnBoard は、IT マネージャー、 システムエンジニア、ソリューション デベロッパー、ソリューション アーキテクト、オペレーター、ビジネスリーダーまたは Google Cloud Platform に初めて触れる方々のために構成されたトレーニングです。 イベントでは、GCP の使い方を業界別トリックやポイント、事例などを交えて解説し、さらに GCP エキスパートが皆さまの疑問にお答えします。全てのモジュールを受講された皆さまには、認定の証として参加証の配布をいたします。

      ぜひ、この機会に皆さまお誘い合わせの上ご参加ください。

      また、福岡では初の開催となるため満席が予想されます。お早めのお申し込みをお願いいたします。

      お申し込みはこちら


      Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team

      Android P Developer Preview が DNS over TLS をサポート

      $
      0
      0
      この記事は Android ソフトウェア エンジニア、Erik Kline、Jigsaw ソフトウェア エンジニア、Ben Schwartz による Google Online Security Blog の記事 "DNS over TLS support in Android P Developer Preview" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

      [Android デベロッパー ブログにも投稿されています]

      ほぼすべてのインターネット接続で最初に実行されるのが、DNSクエリです。スマートフォンなどのクライアントは通常、Wi-Fi やセルラー ネットワークが提供する DNS サーバーを使います。クライアントはこの DNS サーバーに問い合わせを行い、www.google.com のようなドメイン名を 2607:f8b0:4006:80e::2004 のような IP アドレスに変換してもらいます。IP アドレスを取得したクライアントは、希望する宛先に接続できるようになります。

      1980 年代に DNS プロトコルが設計されたとき、インターネットははるかに小さくシンプルな場所でした。Internet Engineering Task Force(IETF)は、ここ数年間、最新のセキュリティ保護やプライバシー保護を提供できる新しい DNS プロトコルを定義する作業を続けています。このプロトコルは「DNS over TLS」(RFC 7858として標準化)と呼ばれています。

      DNS over TLS は、HTTPS と同じように TLS プロトコルを使ってサーバーとの安全なチャンネルを確立します。安全なチャンネルが確立されると、たとえ他のユーザーが接続をモニタリングしていたとしても、DNS クエリやその応答を読み取ったり変更したりすることはできません(この安全なチャンネルは DNS にしか適用されないので、他の種類のセキュリティやプライバシーの侵害からは保護されません)。

      P の DNS over TLS

      Android P Developer Preview では、DNS over TLS がビルトインでサポートされており、ネットワークとインターネットの設定に Private DNS モードが追加されています。
      デフォルトでは、ネットワークの DNS サーバーが DNS over TLS をサポートしている場合、端末は自動的に DNS over TLS へのアップグレードを行います。DNS over TLS を使いたくないユーザーは、この機能をオフにすることもできます。

      プライベート DNS プロバイダを使いたい場合は、ホスト名を入力することもできます。その場合、Android はすべての DNS クエリを安全なチャンネル経由でこのサーバーに送信します。指定されたサーバーに接続できない場合、ネットワークは「インターネット アクセスなし」と見なされます(テストを行いたい場合は、こちらのコミュニティが管理しているリストで互換サーバーを確認できます)。

      DNS over TLS モードは、システム上のすべてのアプリの DNS クエリを自動的に保護します。しかし、安全な接続を確立しているシステムで、アプリがシステムの API を使わずに独自に DNS クエリを実行する場合は、安全でない DNS クエリを送らないように注意する必要があります。新しい API LinkProperties.isPrivateDnsActive()を使うと、アプリからこの情報を取得できます。

      Android P Developer Preview で DNS over TLS をビルトイン サポートできることは私たちの誇りです。今後は、すべてのオペレーティング システムが安全に DNS と通信できるようになり、すべてのユーザーのすべての新しい接続で保護とプライバシーが強化されることを期待しています。


      Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team

      新しい AdWords API のベータ版をご利用ください

      $
      0
      0
      この記事は Nadine Sundquist、AdWords API チームによる Google Ads Developer Blog の記事 "Join the beta for the new AdWords API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
      
      本日(*原文公開当時)は、Google Ads API v0 がベータ版リリースされたことをお知らせします。Google Ads API は現在の AdWords APIの次世代版で、さまざまなクライアント環境から gRPCおよび JSON RESTを使ってアクセスできます。この API は徐々に拡張され、やがて現在の API と完全に同等になる予定です。

      ベータ版の内容
      ベータ版を使うと、検索キャンペーンの作成から報告まで、すべて管理できるようになります。早くからこれを利用することで、以下のようなことを実現できます。
      • 早い段階でプロダクトに gRPC や JSON REST などの新しいテクノロジーを組み込むことができます。
      • リクエストに応じてベータ版に対するフィードバックを行うことにより、新しい Google Ads API に意見を反映させることができます。
      • 柔軟なクエリを実行できる Google Ads Query Languageなどの新機能を試すことができます。
      • この API を使うと、指標を付随するリソースとともにクエリを実行し、そのリソースを変更できます。たとえば、インプレッションがゼロであるキーワードをすべてクエリして、即座にそれらの入札を変更できます。
      Google Ads API v0 には、以下の機能が含まれています。
      • 検索キャンペーンの作成、更新、削除
      • キャンペーンの予算管理
      • 検索キャンペーン内の広告グループの管理
      • 検索キャンペーン内の 5 種類の広告の管理
      • 共有およびポートフォリオ入札戦略の設定
      • 検索キャンペーン内でのキーワードによるターゲットの設定
      • 詳細な広告主情報の取得
      • 検索キャンペーンのさまざまな指標に関する報告
      詳細は、リリースノートをご覧ください。

      ベータ版を使うには
      すでにデベロッパー トークンを持っている方であれば、どなたでもベータ版の利用申請を提出できます。ベータ版を利用する方は、改善の助けとなるフィードバックを提供することが期待されています。

      申請が承認されたら、スタートガイドやその他のガイドをご確認ください。簡単に始められるように、Java、C#、Ruby 向けのクライアント ライブラリとサンプルも作成しています。

      詳細情報を得るには
      API を使ってみたい方のために、以下にリソースをまとめます。
      ご質問やサポートが必要なことがありましたら、フォーラムからご連絡ください。


      Reviewed by Thanet Knack Praneenararat - Ads Developer Relations

      ML Kit の紹介

      $
      0
      0
      この記事は プロダクト マネージャー、Brahim Elbouchikhi による Google Developers Blog の記事 "Introducing ML Kit" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
      
      現在の変化の速い世界では、ユーザーのアクティビティに適合したり、驚くべきスマートさでユーザーを楽しませたりするインテリジェントなモバイルアプリが求められています。そのため Google は、モバイル向けの開発で機械学習が重要なツールになると判断しました。そこで今回、5 月 8 日の Google I/O でベータ版の ML Kit を発表しました。ML Kit は、モバイル デベロッパーに Google の機械学習に関する専門知識を Firebase 上の強力で使いやすいパッケージとして提供する、新しい SDK です。この SDK を発表することができ、とても嬉しく思っています。

      スキルレベルに関係なく使える機械学習


      多くのデベロッパーにとって、機械学習を使い始めることが難しい場合があります。通常、新規の ML デベロッパーは、フレームワークなどを使用して低レベルモデルを実装することに伴う複雑性を理解するために膨大な時間を費やしています。熟練したエキスパートでも、モデルを導入して最適化し、モバイル端末上で実行するには、骨の折れる作業が必要になることがあります。機械学習の複雑さ以外にも、特に世界中のユーザーを対象にした場合、トレーニング データを取得することはコストも時間もかかるプロセスになる可能性があります。

      ML Kit を使用すると、機械学習に関する専門知識のレベルに関係なく、機械学習を使って Android や iOS に魅力的な機能をビルドすることができます。次に詳細について説明します。

      一般的なユースケースでの本番使用に対応


      ML Kit では、機械学習を使ってみたいと考えている初心者のために、次の一般的なモバイル ユースケースに対応したすぐに使える 5 つの(「基本」)API を用意しています。
      • テキスト認識
      • 顔検出
      • バーコード スキャン
      • 画像ラベル付け
      • ランドマーク認識

      これらの基本 API を使用すると、ML Kit にデータを渡すだけで、直感的な応答が返されます。例: 早期デベロッパーの 1 つである Lose It!では、ML Kit を使用して、最新バージョンのカロリー記録アプリにいくつかの機能を組み込んでいます。このアプリは ML Kit のテキスト認識ベースの API とカスタムビルドされたモデルを使用して、製品ラベルから栄養成分をすばやく取得し、画像に表示された食品内容物を入力します。



      ML Kit では、端末上の API および Cloud API が共通のシンプルなインターフェースで提供されるため、デベロッパーの要件に最適な API を選択することができます。端末上の API はデータをすばやく処理し、ネットワーク接続がない場合でも動作します。クラウドベースの API は Google Cloud Platform の機械学習テクノロジーの能力を活用して、より高レベルの精度を実現します。

      Firebase コンソールでこれらの API がどのように機能するかをご覧ください。



      注意: 今後数か月のうちに、2 つの追加 API をリリースする予定です。最初の 1 つは、アプリでコンテキスト メッセージング応答をサポートできるようにするスマート リプライ API です。もう 1 つは、顔検出 API に追加される高密度の等高線検出機能です。こちらでサインアップして、これらの API をお試しください。

      カスタムモデルのデプロイ


      デベロッパーが機械学習に習熟していて、ユースケースに適した基本 API がない場合、ML Kit ではデベロッパー独自の TensorFlow Liteモデルをデプロイできます。これらのモデルを Firebase コンソールを介してアップロードするだけで、モデルがホストされ、アプリのユーザーにモデルのサービスが提供されます。つまり、モデルが APK / バンドルから切り離され、アプリのインストール サイズが削減されます。また、ML Kit はモデルにサービスを動的に提供するため、アプリを再度公開しなくてもモデルを常に更新することができます。

      ただし、問題もあります。アプリの機能の増加に伴い、そのサイズも拡大するため、アプリストアでのインストール率が低下し、過大なデータ量がユーザーに負担をかける可能性があります。モデルのサイズが数十メガバイトに達する場合があるため、機械学習によりこの傾向がさらに悪化する可能性があります。したがって、Google では、モデルの圧縮に投資することにしました。具体的には、トレーニング データとともに完全な TensorFlow モデルをアップロードし、その後、圧縮された TensorFlow Lite モデルを受け取れるようにする機能の実験を行っています。この機能の背後にあるテクノロジーは急速に進化しており、この機能を試してフィードバックをお寄せいただけるデベロッパーを探しています。ご興味のあるデベロッパーは、こちらからお申し込みください。

      他の Firebase プロダクトを使った改善


      ML Kit は Firebase を通じて利用できるため、幅広い Firebase プラットフォームを簡単に活用できます。たとえば、Remote ConfigA/B テストを使用すると、複数のカスタム モデルを試すことができます。アプリ内の値を動的に切り替えて最適な設定に調整し、ユーザーに使ってほしいカスタム モデルをすぐに交換できます。ユーザー区分を作成して、複数のモデルを並行して試すこともできます。

      他にも次のような例があります。

      使ってみる


      ML Kit を使ってビルドされたアプリを見るのを楽しみにしています。多くの早期デベロッパーと同じように、このプロダクトが皆さんのお気に入りになることを願っています。



      すぐに Firebase コンソールにアクセスして、ML Kit ベータ版の使用を開始してください。ご意見やフィードバックがありましたら遠慮なくお知らせください。皆さんからのご連絡をお待ちしています。



      Reviewed by Kaz Sato - Staff Developer Advocate, Google Cloud
      Viewing all 2209 articles
      Browse latest View live