[この記事は Joshua Gordon、デベロッパー アドボケートによる Android Developers Blog の記事 "Fitness Apps on Android Wear" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Android Wear を身につければ、ランニングや試合、アウトドアがもっと楽しくなります。デベロッパーは、ランニング中のペースや心拍数、お気に入りのゴルフ場で役立つヒント、ハイキング コースのトレイルマップなど、あらゆる情報を提供する多種多様なフィットネス アプリを開発しています。ここでは、優れた操作性を実現するオープンで柔軟性の高い Wear プラットフォームの機能を紹介します。
オールウェイズオンの統計データ
オールウェイズオン機能をサポートしているアプリでは、ウォッチにタップしたり手首を振ったりしてディスプレイをオンにする必要はありません。ランニング中のペースは、ウォッチをちらっと見るだけで確認できます。Runtastic、Endomondo、MapMyRunでは、アンビエント モードであってもオールウェイズオン機能によってユーザーの統計データは常に表示されています。ゴルフをするときは、Golfshotがお勧めです。Golfshot でもオールウェイズオン機能が次のホールまでのヤード数を継続的に表示してくれるので、クラブを手から離す必要がありません。詳細については、Keeping Your App Visible、DevByte、コードサンプルをご覧ください。![]() | ![]() |
Runtasticは自動的にアンビエント モードに切り替えてバッテリーを節約します。ここでは、統計データの更新頻度が約 10 秒間隔まで短縮されます。
マップ、ルート、マーカー
ランニングやドライブで通過した場所を確認できれば、とても便利です。Maps APIでは、ルート、位置、場所の目印を地図上で表示でき、タップして詳細を確認できます。この機能はすべて、Android で使用している既存の Maps API でそのまま利用できます。詳細については、Maps API on Android Wear、DevByte、コードサンプル、ブログの投稿からご確認ください。![]() | ![]() |
Endomondoを使用するとランニング中のルートを追跡できます。地図を拡大、縮小できます。
Google Fit
Google Fitは、フィットネス アプリを簡単に作成できるオープンなプラットフォームであり、一般的なさまざまなタスクに活用できる API を提供しています。たとえば、Recording APIを使用して、ユーザーの歩数や燃焼したカロリー数を見積もることができます。History APIを介してデータをアプリに取り込んだり、REST 経由でウェブでデータにアクセスしたりすることもできます。自分のバックエンドに保存する必要はありません。Google Fit には、ランニングからウェイトリフティングまで、さまざまな運動データを保存できます。詳細については、DevByteとコードサンプルをご覧ください。Bluetooth Low Energy: ウォッチとのペアリング
Android Wear の最新リリースでは、Bluetooth Low Energy(BLE)端末とウェアラブルを直接ペアリングできるようになりました。これは、携帯電話とウェアラブルの両方を一度に携帯できないフィットネス アプリ(特にランニング用など)には、非常に便利な機能です。心拍ストラップや自転車のケイデンス センサーを Wear 端末に直接ペアリングすれば、携帯電話は自宅に置いておけます。BLE は現在すべての Wear 端末で対応しており、Google Fit でサポートされています。詳細については、このガイドと DevByteをご覧ください。内蔵 GPS で軽量に
携帯電話とウェアラブルの両方を携帯してランニングするのは大変です。内蔵 GPS対応の Android Wear 端末を使用すれば、携帯電話は不要です。すべての Wear 端末に内蔵 GPS センサーが搭載されているわけではありませんが、FusedLocationProviderApiを使えば、ウェアラブル端末で利用できない場合でも携帯電話からシームレスに GPS 位置情報を取得できます。Wear で位置検出の詳細については、このガイドをご覧ください。
RunKeeperがウェアラブル端末で利用できる場合は内蔵 GPS に対応しています。
透過的なデータ同期
自宅に戻り、アクティビティの詳細を確認する準備ができたら、携帯電話のアプリを開いて詳細を表示できます。お気に入りのフィットネス アプリは、ウェアラブルと携帯電話間でデータを透過的に同期しています。端末間でのデータの同期について詳しくは、DataLayer APIの DevByteをご覧ください。次のステップ
Android Wear では、優れたフィットネス アプリの開発に必要なツールやトレーニングを用意しています。使い始めるには、developer.android.com/wearにアクセスし、g.co/androidweardevでディスカッションにご参加ください。Posted by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team